早期事業化を目指したR&Dテーマの進捗管理の方法

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プログラム

第1部. 早期事業化を目指したR&Dテーマの進捗管理と組織作りの例

(2020年6月18日 10:00〜11:30)

 研究開発(R&D)テーマを早期事業化するためにはテーマの進捗をどのように管理していくかが重要な項目になるが、テーマ選定方法や進捗度評価についても明確な基準やルールを決めておく必要がある。なぜなら、R&Dは未知への挑戦であり、当初のスケジュール通り進まないことが多く、時にはテーマの中止や撤退も視野に入れなければならないからである。また、R&Dテーマの早期事業化にはテーマ成功確率を向上させる施策が必要となるが、その中で最も重要だと思われるのがプロジェクト(PJ)の結成である。  本講演では早期事業化を目指したR&Dテーマの進捗管理と組織(PJチーム)の作り方の例について述べたい。

  1. 研究開発 (R&D) とは?
  2. R&Dの宿命
  3. R&Dテーマの選定方法
  4. R&D目的の明確化
  5. プロジェクト (PJ) の運営方法
  6. PJメンバーの選定
  7. PJリーダーの選定
  8. PJリーダーの業務
  9. PJメンバーの指導方法
  10. PJ運営に関する経営層の役割
  11. R&Dテーマの進捗度評価
  12. R&Dテーマの中止について
  13. R&Dテーマの撤退について
  14. テーマ進捗に関する経営層の役割
  15. 早期事業化に対する企業の考え方
  16. まとめ

第2部. 戦略の見える化によるR&Dテーマの進捗管理と修正方法

(2020年6月18日 12:15〜13:45)

 激動する市場環境の乱気流の中、山積する目先の課題に対して、対症療法的な研究開発マネジメントを余儀なくされることも少なくない。しかし、そのような時代であるが故に研究開発のあり方を問い正すことが重要である。その成功の鍵は、確かな情報を入手・分析することにより研究開発テーマの見える化を着実に実施し、戦略を浮かび上がらせていくことにある。  本講演では、変化する事業環境の特徴・傾向を概観し、研究開発の成功確率を高めるための効果的・効率的な情報入手、分析に基づき、研究開発戦略の見える化によるマネジメント手法を紹介する。

  1. 事業環境のパラダイムシフト
    1. 市場環境の変化
    2. 「ガラパゴス化」する日本
    3. オープン・イノベーション
    4. テクノロジー・トレンド
    5. 技術マーケティング
    6. 変化の予兆を捉える
    7. マクロ環境の変化 (ハイプサイクル)
    8. バックキャスティング
  2. 戦略の見える化による研究開発シナリオの策定
    1. 研究開発の課題
    2. テーマ評価の対象と出力
    3. テーマ評価のプロセス
    4. 戦略シナリオの策定

第3部. 研究マネジメントの留意点と研究進捗度の見える化

(2020年6月18日 14:00〜15:30)

 研究の成否(事業化)を事前に予測する事は、基本的に不可能である。さらに、将来の予測不能な「VUCAの時代」や「米中摩擦(資本主義のあり様)の勃発」等の世界状況下において、サステイナブルに企業を成長させるには、益々、研究マネジメントが、重要な経営課題となっている。長期に渡り研究マネジメントを担当してきた経験から、経営には研究テーマの必然性を論理的に説明する必要がある一方で、研究管理を必要以上に強化する事は、研究加速の観点からは負の影響があり、研究マネジメントの仕事は、「研究が経営から信頼され、研究は聖域…という意識へ回帰させる事」だと感じている。  本セミナーでは、研究を加速するための「研究マネジメントの留意点」と「研究進捗度の見える化」を述べたい。

  1. 自己紹介および当社のご紹介
  2. 研究マネジメントの課題
  3. 研究マネジメントの留意点
    1. 研究マネージャ – としての姿勢
    2. 進捗会議が機能しているか?
    3. 指標が自縄自縛になっていないか?
  4. 当社の取り組み
    1. 研究活性化に向けた施策
    2. 研究管理の仕組み
      1. 組織、研究段階・費用計画、テーマ表、会議体
      2. 進捗度管理 (ステージゲート、研究効率)
    3. 研究進捗度の見える化
      1. 研究開発効率
      2. 研究貢献度評価
      3. DX対応
  5. 研究担当責任者 (役員) の使命

第4部. 早期事業化に重要となる研究・開発の側面

(2020年6月18日 15:45〜17:15)

 研究・開発は、中長期視点の経営戦略の中でも重要な位置づけにあり、自社の事業領域と未来戦略をもとにして、継続的に経営資源を投入することになる。研究・開発の目的を事業創出とする活動では、テーマの設定から事業化に至るまでに、さまざまなプロセスがあり、これまで蓄積した技術の活用だけでなく、新規性や進歩性のある新たな技術を戦力化しなければ、新規事業として差別化できない。科学と技術の発展が一層加速し、さまざまなプレーヤーが新しい技術をどんどん積み上げていく昨今、自社の新規事業をいかに早く立ち上げるかは、簡単な図式や方程式にならないが、外部連携をベースにした一つの考え方を紹介する。

  1. はじめに (自己紹介と会社紹介)
  2. 研究と開発
  3. 企業の研究・開発
    1. イノベーションの創出
    2. クラボウ先進技術センター・技術研究所
  4. 早期事業化に重要となる研究・開発の側面
    1. 研究・開発は企業の経営戦略
    2. テーマの設定
    3. テーマの進行
    4. テーマの管理
    5. テーマの評価
  5. おわりに (研究・開発雑感)

会場

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