第1部 リチウムイオン電池セルの発熱挙動と、モジュールとユニットの冷却設計
(2020年6月5日 10:00〜11:10)
本セミナーはEV等の電池システムの、温度と熱に関する、総合的な内容である。冒頭の講演は、前半はかなり基礎的な内容として、セルの構成材料と構造から放熱の状況を解析したい。後半ではEV実車における温度と熱の問題として、未だに解決されていない、リチウムイオン電池の熱に対する脆弱性なども示したい。EVの発火事故、急速充電時のトラブルなども、熱と温度の基本問題の解決が重要であろう。
- リチウムイオン電池 (セル) の放熱設計
- リチウムイオン電池の構成と温度の諸問題
- 電池 (セル) の構成材料と熱伝導
- 電極端子 (+ – ) からの放熱
- 電池 (セル) の外表面からの放熱
- 過充・放電によるガス膨張と熱暴走
- EV実車における温度と熱の問題
- 電池 (セル) の発熱とEVシステムの冷却
- 製品EVセルの温度特性とサイクル劣化
- AUDI社 e – Tron EV
- 事例への対応策 … 伝熱の確保
- 関連事項 … 放熱材料等
第2部 リチウムイオンバッテリーシステムの温度管理・各種方式と必要な熱源・部材と今後の展開
(2020年6月5日 11:20〜12:50)
- 電池の温度管理と寿命
- 高温劣化
- 回数劣化
- 温度管理例
- 温度管理しない例と温度上昇
- 温度管理した例
- 種々の方式
- 方式一覧
- 冷却方式のまとめ
- 理想的な温度管理方式とは
- リチウムイオン電池の温度管理の理想
- 均一温度での温度管理
- 温度管理に必要な熱源は
- PTCヒータ
- ヒートポンプ
- 次世代電池では
第3部 電気自動車用二次電池・バッテリーシステムにおける放熱・冷却技術
(2020年6月5日 13:30〜14:40)
自動車用リチウムイオン電池の使い方や各種評価について、電池ユーザーの立場から解説します。具体的な次世代自動車の開発動向や、自動車用リチウムイオン電池の開発動向にも触れ、電動車両の重要部品としての理解を目指します。安全性に関しては、最新の規格の状況や車両としての評価試験についても説明します。
- 次世代自動車用二次電池の開発動向
- 次世代自動車の開発動向
- 自動車用リチウムイオン電池の開発動向
- 次世代自動車における電池の使い方
- EV
- HEV
- PHV
- 超急速充電への対応
- 自動車用リチウムイオン電池の評価 (自動車メーカの立場から)
- 自動車用リチウムイオン電池の安全性について
第4部 リチウムイオン電池の発熱挙動とその評価手法
(2020年6月5日 14:50〜16:00)
- リチウムイオン電池の熱問題
- リチウムイオン電池の昇温時の発熱挙動と熱分析による評価
- リチウムイオン電池の充放電時の発熱挙動と熱測定による評価
- リチウムイオン電池の過充電時の発熱挙動評価
- リチウムイオン電池の熱シミュレーション
第5部 密閉式電池パックの冷却技術の基礎検討
(2020年6月5日 16:10〜17:20)
- 開発の動機
- 車両の動向
- 環境車両の普及
- 安価な空冷システムの採用
- 車両燃費のさらなる向上
- 冷却騒音や部品点数の多さなどによる搭載性の課題
- 埃・湿気の電気部品への影響などの問題
- 冷却性向上と両立できる熱技術の基礎検討
- 対応の考え方
- 熱流体技術
- パックの密閉化と内部の循環気流
- 循環気流・静圧を駆使した放熱性と温度分布均一化
- 電池冷却、温度分布、音、埃、体格を両立できるコンセプトの提案
- 検証
- 52個の電池セル内蔵パックでの評価
- 冷却性・温度分布のポテンシャルの見極め
- 真夏での冷却成立性の課題
- 真夏での最悪環境温度の定量化
- 最悪環境温度下での音を含めた熱設計の試作
- 作用効果
- 真夏での作用
- 春秋での電池セル温度の均一化
- 冬の一か所加温での均温加熱のポテンシャルの見極め
- その他、部品点数・体格低減・音圧低減などの効果
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、
1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
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