第1部 セルロースナノファイバー、バイオマスを原料とした化学品の研究開発動向と自動車分野でのビジネスチャンス
(2020年6月18日 10:00〜11:20)
日本の成長戦略の中にも重要なテーマとして挙げられているセルロースナノファイバーや一部の自動車メーカーでも採用されつつあるバイオマスを原料とした化学品の開発・商業化の動きを紹介するとともに将来を展望する。
- セルロースナノファイバーの研究開発動向
- 国内外の研究開発動向
- 特許出願状況からみた用途開発の状況
- 市場規模と将来性、ビジネスチャンス
- バイオマスを原料とした化学品開発の現状
- 日米欧におけるバイオプラスチック開発の現状
- 化学業界、異業種での研究や用途開発の動き
- 市場規模と将来性、ビジネスチャンス
第2部 麻繊維複合化技術の現状と自動車内装材分野での応用
(2020年6月18日 11:30〜12:40)
石油由来の化学繊維の普及に伴い、その用途が限定的であった天然繊維の麻が環境と健康問題の高まりによって、その活用がはじまっている。本講演では、麻繊維の自動車分野への応用を通じて農作物を工業製品に使うためのポイントについて述べる。
- 麻繊維の基礎知識
- 麻繊維の意義
- 麻の利用の歴史
- 麻類作物の種類
- 麻繊維の特徴
- 複合化における技術とその課題
- マトリックス (汎用樹脂) と強化材 (麻繊維)
- マトリックス (麻繊維) とバインダー樹脂
- グリーン・コンポジットへの応用
- 自動車内装材の素材としての麻
- ベンツ及びBMW等の利用事例
- 加工技術:栽培から精練
- 加工技術:不織布化から複合化
第3部 化学吸着剤による車室空間のアルデヒド低減とにおい対策
(2020年6月18日 13:30〜14:40)
物理吸着型剤消臭剤の代表である活性炭は、吸着量や吸着速度に優れ、多種臭気を吸着することができるが、吸着対象が悪臭に限定できないことや吸着物質を固定化できず再放出するという欠点もある。一方、無機系化学吸着型消臭剤は、一般的に特定の官能基を持つ臭気成分しか吸着しないが、各臭気に対応した消臭剤を複合することで、消臭効果が高く、低濃度の臭気まで吸着し、再放出しない特長を持つ。本講演では、アルデヒド吸着剤を主とした化学吸着型消臭剤の紹介、その吸着機構、評価方法、及び使用例を解説します。
- 臭いと消臭について
- 臭気成分と臭気の発生原因
- においのメカニズムと臭気の低減方法
- 各消臭方法のメリットとデメリット
- 消臭剤の種類と化学吸着型消臭剤
- 消臭剤の種類と特徴
- 無機系化学吸着型消臭剤の特長
- 化学吸着型消臭剤の消臭メカニズム
- アルデヒドガスの発生とガス低減評価方法及び車室内材料における低減例
- アルデヒドガスの発生について
- ガス低減の評価方法
- 車室内材料から発生するアウトガス測定及びアルデヒドガス抑制の応用例
- 消臭剤の加工方法とアルデヒドガス以外の臭気ガス対策
- 消臭剤の加工方法と具体例
- 臭気低減効果の具体例
- 業界基準と安全性について
第4部 炭素繊維、セルロースナノファイバーの自動車応用の可能性
(2020年6月18日 14:50〜16:10)
今後の自動車用は、走行性能だけではなく地球温暖化対策などに対して高強度軽 量材料の採用が進むと言われている。本講では、高強度軽量材料として注目されている繊維強化複合材料の中から、炭素繊維とセルロースナノファイバーを取り上げ、その動向について議論してみたい。
- 自動車を取り巻く環境の変化 (2030年)
- 自動運転の地域社会に適合したモビリティ
- モビリティだけではなく、将来のビジネスモデルに挑戦
- 自動車構成材料の動向
- 鉄はいまだに主要材料
- CFRPに期待
- CFRPの課題と緊急対応 (~2030年)
- 緊急課題と軽量化
- マルチマテリアルの必要性と現状
- CNF等による本格的LCA追求 (2030年~)
- 本格的LCA (CO2排出量低減) の追求
- マルチマテリアルの本格化と課題
第5部 自働車内装におけるテキスタイルデザインの現状と展望
(2020年6月18日 16:20〜17:30)
- テキスタイルの用途
- 現在の取組み
- 市場動向
- 今後の展望
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、
1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
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アカデミック割引
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