設計ナレッジの可視化や技術伝承は急務になっています。しかし、技術伝承のベテランにマニュアル作成をお願いしても進まない。中心人物は忙しくて工数がない。ナレッジ化といっても何を行っていいかわからない。など、問題意識があっても、単なるスローガンとして掲げられているだけで実際には進んでいない企業が多いです。
本講義では、現業を持ちながら限り有る時間でナレッジ化と技術伝承を行うアプローチを解説します。技術伝承は、「ベテランの頭の中を書き出して、マニュアルにまとめて、勉強会を開いてマニュアルを読みながら設計を進めてもらう」と勘違いしていることが多いです。それでは技術伝承にはなりません。今の時代にあった技術伝承のあり方について解説をします。
また、ナレッジの見える化を通じて、どのように設計を標準化・自動化するか、作ったナレッジを陳腐化をさせずに、どのように改訂していくのか。ナレッジの活用と改訂を体系的に解説をいたします。
- ナレッジ可視化/伝承のコンセプト
- ナレッジを可視化するとはどういうことか
- ナレッジやノウハウの伝承がなぜ難しい理由
- ナレッジをどのようにビジネス拡大につなげていくのか
- 設計業務改革とナレッジ化
- 設計直接業務改革の重要性
- 設計を情報化する重要性
- 設計ナレッジと設計標準化
- なぜ標準化は失敗するのか
- 量産企業の標準化と個別受注企業の標準化の違い
- 図面標準化は競争力を奪う
- 図面の標準化から設計思想の標準化へ
- ナレッジを作図の自動化につなげる
- ナレッジ化の推進方法
- ナレッジ整備対象の優先順位のつけ方 (波及効果の大きい対象を選定する方法)
- ナレッジ整備のアウトプットをどのような形式にすべきか
- 文書形式と表形式の2種類を使い分ける
- ナレッジの活用と改訂をしやすい整理方法とは
- 忙しい中でナレッジ可視化の活動を進める方法
- ナレッジ可視化の実践 (事例を交えて解説)
- 顧客要求の確定ナレッジの整備
- 設計のナレッジ整備
- 技術計算・性能計算ツールのナレッジ
- 方式選定設計のナレッジ (開発BOM整備)
- 相似形設計のナレッジ (設計諸元表整備)
- ナレッジの活用・伝承・改訂
- 設計ナレッジをツール化して活用する
- 設計の自動化を実現させる
- パラメータ選定の自動化
- 作図の自動化
- ナレッジにより2つの過剰を取り除く
- ナレッジの改訂は誰がどのようにして行うべきか
- ナレッジの伝承はどのようにして行うべきか
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