本セミナーでは、材料設計者に重点を置いたノイズ対策について、基礎から最新動向・必要性検討・材料選択のコツを分かりやすく説明いたします。
第五世代移動通信 (5G) の電磁波シールド・吸収材料の選定が佳境に入っている。本講義では今後の高周波へ向かうトレンドおよび対応する電磁波ノイズ対策として、自社製品の新事業展開への提言と位置付けて、電磁波シールドおよび吸収用材料の開発を提案する。 前半に5Gの最近の動向および電磁波シールドおよび吸収の原理について初学者にも分かり易く述べる。後半は講演者の経験に基づく、タグチメソッド等の技法で陥りやすい失敗を事例に挙げながら、導電材料・磁性材料・誘電材料の特性を活かしながらシールド・吸収材料を開発する方法について経験を交えながら解説する。 何故、電磁波シールド・吸収材料を作るのかという問いかけに対しては「そこに問題があるからだ。」という明確な市場ニーズがなければならない。新事業のために作られる素材は営業マン泣かせである。売り込み先は、マーケティングした本人でなければ分かりにくいことが多い。したがって、新規提案するときの事業化形態についても考え、ビジネスチャンスを本講演で掴むことを期待している。