本セミナーでは、ステージゲート法について基礎から解説し、各ステージにおけるゲート通過基準の適切な設定、他の手法との組み合わせ、効果的な運用方法、各社の工夫点を詳解いたします。
(2020年5月15日 10:00〜11:30)
新商品の創出からスタートする研究開発活動は、販売までに大きく4つのステージで進捗管理できます。各ステージでは、活動内容や担当者が入れ替わるばかりではなく、継続可否の判断基準も変わってきます。この通過基準を定量化して、研究者の誰もが納得できる仕組み作りが大切です。全ての開発品が商品化や量産化まで到達できるとは限りません。むしろ、ほとんどが開発半ばで中止や中断を余儀なくされます。この時の研究者のモチベーションの維持や成果物の棚卸も重要です。現在の実践事例として、熱伝導シート (厚さ方向800W/ (m・K) ) の開発を紹介いたします。研究開発部門責任者として20年余り実践しました経験を皆様へお伝えできればと思います。
(2020年5月15日 12:15〜13:45)
中長期目線での新規開発テーマ発掘の仕組みや仕掛け創り、人材育成・活用は、これらの指針が各社の「目指すべき将来の姿・ビジョン」に沿っていることが前提である。当社では、テーマ推進の方向付けとして、社風への調和は意識するが、新たな変革を創造する独自の研究テーマの策定と連動した評価法 (ステージゲート) の実践に取り組んでいる。単に「現有シーズと顧客ニーズの直接的な紐付け」では成長市場へのアプローチに限界が来ている。また、単独での事業構想ではなく、互いに魅力を認め合うパートナーシップの構築が重要であり、企業間にまたがり共有化できるロードマップとステージゲートの構築が必須である。本講演では人材育成も含め当社の取り組みを紹介する。
(2020年5月15日 14:00〜15:30)
作ったモノが売れる時代、日本の製造業ではシーズアウト型製品が多く、開発マネジメントはテーマ自体の是非ではなくモノの出来栄え管理に焦点が当てられていた。しかし、デジタル化、AI化、顧客価値の多様化など、市場環境の変化に伴い、開発マネジメントはテーマの是非を審議することが不可欠となり、日本でもステージゲート法が普及した。ステージゲート法では事業的視点に焦点が当てられ、R&D側からビジネス側にゲートキーパーが変更される傾向にある。ステージゲートプロセスとその運用上の注意点について、説明したい。
(2020年5月15日 15:45〜17:15)
ムラテックでは10年前に手探りで「ロードマップ」の議論を始め、試行錯誤を続ける中で「ロードマップ」の導入を進めてきました。現在では「ロードマップ」は、部門の開発戦略の必須であるだけでなく、R&D/全事業部間の開発テーマを確認するために必要不可欠な存在となっています。また「ロードマップ」だけでなく、開発者の武器である「コア技術戦略」、カオスなマネジメントである「ステージゲート」が、相互に作用する形で全社横断的マネジメントが機能すると考えています。その環境下で「R&D成果が事業部にスムーズに移管」できる状態に近づいてきました。 本講は、自身の経験を踏まえ「R&Dと事業部の連携力を如何にすれば高められるか」をご紹介させていただきます。
学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。