第1部
セラミックス多孔体の開発、構造制御と応用展開
(10:30~13:00)
東京工業大学 応用セラミックス研究所 教授 工学博士
岡田 清 氏
セラミックス多孔体は、環境・エネルギー分野を中心として既に幅広い各分野で広く利用されている。
多孔体の特性の中で最も重要なものは気孔の大きさであるが、そのサイズはサブnmからmm~cmオーダーまで幅広く、そのため様々な合成法・作製法が研究されてきた。
本講演では、まず多孔体の基本的な特性およびその測定法など基礎的な内容について説明する。
その上で、Build upおよびLeachingプロセスによる多孔質物質の合成および多孔質材料の作製法について紹介する。
さらに我々の研究結果を中心に環境・エネルギー分野を中心とした各種材料への応用展開まで含めて紹介する。
- セラミックス多孔体の基礎
- セラミックス多孔体の種類
- 多孔体特性の測定法
- ミクロ細孔多孔体
- メソ細孔多孔体
- マクロ細孔多孔体
- 表面の化学的性質との関係
- セラミックス多孔体の構造制御を目指した合成・作製法
- 多孔質物質
- Build up法
- Leaching法
- 多孔質材料
- 分相法 (多孔質ガラス)
- ゾルゲル法 (非対称膜)
- 発泡法 (セラミックフォーム)
- 押出法 (ハニカム体)
- 多孔体のケーススタディ ~作製・評価・応用~
- ミクロ細孔多孔体
- 活性炭
- 活性炭基複合材
- メソ細孔多孔体 (γ-Al2O3)
- 選択溶解法の原理
- キャラクタリゼーション
- 特異な特性と応用展開
- マクロ細孔多孔体
- 作製法
- 機械的特性-透過特性
- マイクロバブル生成特性
- 揚水特性
- 蒸発冷却特性
第2部
セラミックス多孔体の最新動向 : 環境浄化・省エネ材料の開発
(13:45~16:15)
筑波大学 大学院数理物質科学研究科 物性・分子工学専攻 准教授 博士 (工学)
鈴木 義和 氏
近年、環境浄化材料や省エネ材料をはじめとする「セラミックス多孔体」への関心が一層高まっており、世界各地で盛んに研究開発が行われています。
特に、この10年間での進展は目覚しく、今後さらに多くの分野への適用が期待されています。
本講演では、21世紀以降のセラミックス多孔体の開発動向に着目し、「現在、どのようなセラミックス多孔体が必要とされているのか」、「誰がどのような研究開発を行っているのか」、「多孔体関連技術の最新動向はどのようなものか」を最初の約80分で把握できるようにします。
さらに、残りの約60分では多孔体関連の技術ロードマップや特許動向を眺めながら、「今後、どのようなセラミックス多孔体が必要とされるのか」、「何をどう作ればいいのか」を参加者の皆様と一緒に考えてみたいと思います。
- 世界のセラミックス多孔体製造メーカー
- わが国のセラミックス多孔体製造メーカー
- ヨーロッパのセラミックス多孔体製造メーカー
- 北米のセラミックス多孔体製造メーカー
- アジアのセラミックス多孔体製造メーカー
- セラミックス多孔体の生産動向
~ディーゼル粒子除去フィルターを例に~
- 世界のセラミックス多孔体研究グループ
- わが国のセラミックス多孔体研究グループ
- ヨーロッパのセラミックス多孔体研究グループ
- 北米のセラミックス多孔体研究グループ
- アジアのセラミックス多孔体研究グループ
- その他地域のセラミックス多孔体研究グループ
- セラミックス多孔体の最新動向 (2001~2011)
- ミクロ多孔体製造法の最新動向
- メソ多孔体製造法の最新動向
- マクロ多孔体製造法の最新動向
- 多孔体評価法の最新動向
~非水銀系が新しいトレンドか?~
- 多孔体応用の最新動向
~こんなところにもセラミックス多孔体が!~
- 多孔体関連の技術マップ・技術ロードマップ
- 多孔体関連の技術マップ
- 多孔体関連の技術ロードマップ
- 多孔体関連のナショナルプロジェクト
- 特許キーワードで見るセラミックス多孔体の開発動向 (2010-2011版)
- 今後の多孔体研究開発はどうなるのか?
- ケーススタディ
- 環境浄化材料
- 省エネ材料
- 新エネ・創エネ材料
- 電気・電子材料
- その他の注目材料
- われわれのグループの紹介