ゴムローラ搬送における摩擦機構と最適設計、評価技術

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会場 開催

日時

延期 (日程未定)

プログラム

第1部 ウェブのローラ搬送に関わる力学的性質とトライボロジー特性

(2020年5月18日 10:00〜13:45) (途中 昼食休憩を含みます)

 フィルム、紙、不織布などのウェブを製造する過程において、搬送時には折れしわやスリップ、巻取り時には巻き締り、スリップ、ゲージバンドなどの予期せぬ不具合が生じることが多々あると思います。これを防止する手法としては、経験と勘を基に製造条件を試行錯誤的に検討していると耳にすることが多くあります。これらの不具合は製品の品質と直結することであり、不具合防止は極めて重要な課題です。  本セミナーでは、上記不具合の原因・対策案について学問的な立場からアプローチして、不具合の未然の防止を図る知識を養うことを目的としています。本セミナーを受講したからといって全ての問題を解決することができるとは限りませんが、解決の糸口を見つけることができるでしょう。

  1. ウェブの力学的性質
    1. ウェブに作用する力とその変形
    2. フックの法則
    3. ウェブ素材の構造と弾性の関係
    4. 液体の構造と粘性
    5. 粘弾性体とその力学的モデル
    6. ウェブの曲げ
    7. ウェブの座屈
    8. ウェブの折れしわ
  2. ウェブハンドリングのトライボロジー
    1. ウェブ搬送とトライボロジー
    2. 摩擦力と摩擦係数
    3. 摩擦係数の測定
    4. オイラーのベルト公式
    5. 固体の接触と摩擦
    6. 摩擦のメカニズム
    7. 摩擦係数のコントロール
    8. マクロスリップの発生条件と抑止方法

第2部 ゴムローラによる搬送特性解析と設計

(2020年5月18日 14:00〜17:00)

  1. 短軸ゴム挟持ローラの基本特性解析
    1. ゴムローラ変形の基礎理論
    2. ゴムローラ接触解析とアルゴリズム
    3. 解析結果と物理的意味
    4. 短軸ゴムローラによる紙搬送解析
    5. 参考文献
  2. 基本特性解析プログラムの概要と使用法
    1. プログラム概要
    2. 準備と使用法
    3. 結果の表示
  3. 長軸ゴム挟持ローラによる紙搬送解析
    1. 解析の仮定と手法
    2. 解析結果の一例 (紙なし)
    3. 偏荷重に対する紙のスキュー解析と設計
    4. ニップ部の圧力分布解析とクラウンローラの設計
    5. 長軸ローラによる紙搬送における 横ずれの実験解析
    6. 参考文献
  4. 短軸ゴムローラを用いた繰り出し機構の搬送特性解析
    1. 解析の仮定と手法
    2. 解析の結果と物理的意
    3. 実験による確認と考察

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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