第1部
高活性物質の取り扱い・封じ込めと品質管理
高活性物質を扱う現場では、GMP要件としての交差汚染防止と労働安全衛生上の作業員曝露防止の2つの視点から、封じ込め設備をバランスよく実現していく必要がある。
封じ込めを巡る国内外の動向、基本的な事項、封じ込め設備の設計、設備構築事例、設備設計上のポイント、OQ時に必要とされる薬塵測定のポイントを紹介する。
- 高活性物質と封じ込めを巡る最近の動向
- 品質管理の視点からは何が重要か
- 労働安全衛生の視点からは何が重要か
- 世界の動き・日本の動き
- 封じ込めの基本的な事項
- ハザード物質とは
- 封じ込めに用いる各種指標 (OEL/ADIなど) :簡単なトキシコロジー
- 封じ込めの基本的な戦略
- 高活性物質の区分け
- コントロールバンディング
- リスクフレーズ
- GHS区分
- 区分けのいろいろ
- 封じ込め設備の設計
- リスクベースアプローチによる封じ込め設備の設計
- 空調設備の設計
- 更衣室の設計
- 呼吸保護具の選定
- ミストシャワーの設計
- 構築事例
- 原薬工場
- 固形製剤工場
- 封じ込め設備のエンジニアリングにおけるポイント
- エンジニアリング全般的な事項
- 設備設計における留意事項
- 薬塵測定におけるポイント
- SMEPACによる薬塵測定
- 試験の準備計画
- 実施の際の留意事項
第2部
新しい封じ込めの方式および洗浄評価、リスクアセスメント
マルチパーパス設備で高活性物質を扱う場合、交差汚染防止のためにより確実な洗浄が必要とされる。一方で、洗浄作業の軽減を図っていくのがポイントである。このために新しく提案されている封じ込めの方式について、基本的な考え、各種の方法などを具体的に紹介する。
洗浄評価の新しい動き、封じ込め機器についてのリスクアセスメントについて紹介する。
- 新しい封じ込めの方法
- ハードタイプの封じ込め
- ソフトタイプの封じ込め ~ フレキシブルコンテインメント
- それぞれの特徴と使い分け
- フレキシブルコンテインメントについて
- フレキシブルコンテインメントとその動向
- バグインバグアウトという手法
- フレキシブルコンテインメントのための道具たて
- 道具の使いやすさとその比較試験
- 経済性評価の具体的な事例
- フレキシブルコンテインメントの原薬工場への適用事例
- 原薬工場で粉体を扱う工程とリスクの評価
- 原料秤量小分け
- 原料投入周り
- 遠心分離機周り
- 乾燥機周り
- 充填設備周り
- IBC周り
- 改造事例
- 高活性物質を扱う場合の洗浄と評価
- 高活性物質を扱う設備での洗浄作業 ~CIP・WIP~
- 洗浄評価基準の新しい動向
- 目視検査VRL
- 洗浄評価の事例
- 封じ込め機器のリスクアセスメント
- リスクアセスメントの適用事例検証 その1
- リスクアセスメントの適用事例検証 その2