製造業では、市場での事故や問題発生を防ぐために、製品に対して開発・設計時に安全係数 (安全率) を設定し製品仕様に余裕を持たせ、生産時には不良品判定を行う閾値 (許容差、公差、規格値) 管理を行い、良品のみを出荷しています。しかし、それでも製品が市場で事故や問題を起こす場合があります。また、生産で不良率を管理し、トラブル時は閾値を厳しく設定しなおしても、市場クレームが減らず、コストのみが増大することも多々あります。
このような場合、安全係数や閾値に対する根本的な考え方に誤りがあるケースがほとんどです。開発・設計時の安全係数、生産時の閾値を決定する際、何を根拠に決定しているでしょうか?また、その安全係数、閾値は顧客満足を高め、同時に企業の経済性を考慮した決定でしょうか?
本講座では、経済性を根拠に合理的に安全係数、閾値を決定する方法である『損失関数』について、詳細に解説いたします。加えて、事例演習を行うことで、実践的な手法を身に付けることができるようになっています。
本講座で解説する手法を使うことで、勘コツ経験から脱却し、品質とコストのバランスが取れた安全係数と規格値を合理的に決定することが可能になります。
安全係数・規格値の合理的な決定方法を求めている方、市場クレームが減らないという課題をお持ちの方、かけたコストに見合った生産品質改善が得られているかを明確にしたい方等におすすめできる講座です。
- 品質工学概要
- 安全係数、閾値の概要
- 安全係数 (安全率) 、閾値 (許容差、公差、工場規格) の関係
- 基本計算式
- 機能限界の考え方
- 損失関数とは (数式の導出)
- 不良率と工程能力指数
- 不良率の問題点
- 工程能力指数とは
- 工程能力指数の問題点
- 工程能力指数を金額換算する損失関数とは
- 生産工程改善の費用対効果検討方法
- 安全係数 (安全率) の決定方法
- 不適正な安全係数の製品による事故ケーススタディ
- 適切な安全率の算出
- 安全係数が大きくなる場合の対策
- 閾値 (許容差) の決定方法ケーススタディ
- 目標値からのズレが市場でトラブルを起こす製品の閾値決定
- 騒音、振動、有毒成分など、できるだけ無くしたい有害品質の閾値決定
- 無限大が理想的な場合 (で目標値が決められない場合) の閾値決定
- 応用:部品やモジュールなどの閾値決定
- 参考:製品、部品の劣化を考慮した初期値決定と閾値決定
- 事例演習
複数名同時受講の割引特典について
- 2名様以上でお申込みの場合、
1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,700円(税別) / 46,970円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
- 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
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アカデミー割引
教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。
- 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
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