金属腐食のメカニズムと防食技術

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会場 開催

本セミナーでは、金属腐食と防食について基礎から解説いたします。
腐食のメカニズム、腐食試験法、各種材料における腐食損傷事例と腐食防止対策、適用例など、現場で腐食損傷に適切な対応を行うために必須の知識・技術を詳しく解説いたします。
ご希望の方は個別相談に応じます。

日時

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プログラム

鉄鋼材料をはじめとする金属材料は産業を構成する設備の基幹材料である。それら設備及び部品の損傷は主に腐食が原因か、あるいは材料特性の劣化による損傷のいずれかである。この基幹材料が腐食損傷によって、GNPの約5%にものぼる多大な損失を与えていることが知られている。  金属材料を扱う技術者、特に現場技術者にとって、実環境でさまざまな腐食現象を経験する。そのさい何故錆びが発生したり、減肉したり、あるいは局部的な腐食が起こるのか?それら腐食のメカニズムを理解し、事前ないしは事後にでも適切な防食対策を講じることができるような知識を身につける必要がある。  したがって、本セミナーでは腐食の基礎を理解し、適切な材料選択ないしは防食対策ができるような知識を習得することを目的としている。そのために、基礎知識はもちろん、できるだけ多くの腐食損傷事例とその対策を解説し、技術者が現在取り組んでいる課題あるいは今後取り組むであろう課題などへの備えができるような知識を提供したい。

  1. 腐食はどのようにして起きるか?
  2. 腐食の種類と形態
  3. 溶液腐食 (湿食)
    1. 全面腐食
      • 環境要因の影響
      • 材料因子の影響
      • 鉄錆の種類
    2. 局部腐食
      • 孔食・隙間腐食
      • 粒界腐食
      • 応力腐食割れ
      • 異種金属接触腐食
      • 水素脆性割れ
      • 通気差電池腐食
      • その他の腐食
  4. 高温腐食 (乾食)
    1. 高温酸化
    2. 水蒸気酸化
    3. 高温ガス腐食
      • 硫化
      • 浸炭・メタルダスティング
      • 窒化
      • 塩化腐食
      • 水素浸食
      • その他
    4. 溶融塩・溶融金属腐食
      • 溶融塩腐食
      • 溶融金属腐食
  5. 主な腐食試験法 (JIS)
  6. 各種金属材料の腐食事例
    1. 炭素鋼・低合金鋼 (構造物、高圧装置での例)
    2. ステンレス鋼・高合金鋼 (製造装置、発電設備、タンクなどの例)
    3. 非鉄金属材料
      • アルミ合金
      • チタン合金 他
  7. 腐食防止対策と適用例
    1. 腐食防止対策の考え方
    2. 表面を環境から遮断する方法
      • めっき
      • 化成処理
      • 溶射
      • 塗装
      • ライニング
      • 防錆油 など
    3. 環境を改善する方法
      • インヒビター
      • 電気防食
      • 不働態皮膜を利用した方法 など
  8. 表面改質による新しい耐食・耐熱材料の紹介

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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