化学産業の製造現場では純物質以外のすべてが異物です。化学産業の製造現場では消費者の方々が安全で安心な製品を手にできるよう、異物混入の発生率を下げるよう万全の対策を意識しなければなりません。
しかし実際その異物の種類は、従来の企業内細則で予防が可能であったであろうものから、顧客要求が厳しく現状の管理では不可能とも考えてしまうものなど多岐にわたっています。また、どこまで異物を許容とするかが明確でないケースが多く、技術開発は経験的に行われていることも多い状況にあり、如何に改善するかについても一般化できず、故に顧客との関係悪化、生産性の悪化など、様々なトラブルが常態化してしまうことも珍しくありません。
本講座では、基本的な異物トラブル防止の理解から始まり、化成品業界、医薬品業界、めっき業界に特有の不具合現象に対する根本的な問題解決力を高める事が可能です。講座の中盤では、異物トラブル最新の動向、トラブル対応手法、講座の後半では異物トラブル防止のチーム作りの手法など、実務上の重要ポイントを網羅的・具体的に解説しますので、実務ですぐに使える知識を手に入れることができます。異物トラブルの基礎を学びたい方から実務を行っている方まで、大変おすすめです。
- 異物混入に対する評価
- 異物の種類
- 生産者目線の異物と消費者目線の異物
- 生産工場の異物トラブル防止技術 (ハードアプローチとソフトアプローチ)
- 一般化成品を中心とした異物対策
- 原料からの異物対策、原料管理のポイント
- 統計管理の手法
- 装置からの異物対策、装置選択、装置維持のポイント
- 環境からの異物対策
- 工場管理のポイント
- 【事例】製品実現を阻害する要因
- 半導体用薬品 (レジストモノマー) を中心とした微量金属異物対策
- 原料の異物対策
- 装置からの金属溶出という課題
- 装置洗浄方法、洗浄確認方法
- プロセスのリアルタイム分析方法、データ解析事例
- 工程安定化の重要ポイント、イオン交換水の管理
- 【事例】製品実現を阻害する要因
- めっき業界を中心とした異物対策
- 原料の異物対策
- 前処理作業
- 脱脂作業
- 徹底した品質管理
- サプライチェーンマネジメント
- 異物トラブル最新の動向
- 化学物質のリスク評価の考え方
- 前釜品の毒性学的アプローチ
- 医薬品製造に用いられる洗浄バリデーションの考え方
- 洗浄残留基準の動向
- 再発防止の進め方
- クレームゼロへ向けての社内教育とその手法
- コミュニケーションスキルを高めて正しいチーム作りを
- FTA型過去トラブルリストの導入
- FMEAを用いたトラブル未然防止策
- 管理者の意識、担当者の意識とリスクコミュニケーション
複数名同時受講の割引特典について
- 2名様以上でお申込みの場合、
1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
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- 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
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アカデミー割引
教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。
- 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
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