系統的な潤滑剤の基礎知識と使用・管理・評価のポイント

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会場 開催

本セミナーでは、欧米企業との技術相談およびEUプロジェクトをとおして受けた潤滑剤化学に関連する質問事項を整理し、教科書と実用を橋渡しする要点を厳選して解説いたします。
潤滑剤に関する複雑な技術に対して系統的な解説を通して氾濫する情報に対する識別力の養成を目標とします。
終了後に (16時より) 個別質問の時間を設けます。日頃の現場でのお困り事や悩み事をご相談ください。

日時

中止

プログラム

潤滑技術は、製造・輸送などのあらゆる文明基盤および快適さなどの差別化手段と密接に関わっている。経験工学としてノウハウが蓄積されてきたこの分野に科学的アプローチを目指す複合領域をトライボロジー (Tribology) という。実用面では機械を滑らかに動かしてエネルギーの有効利用と材料 (部品) の長寿命化につながるキーテクノロジーである。  このように重要な分野であるにもかかわらず工学系学部での教育は充分とは言えず、インターネットの情報源に頼らざるを得ないとの声を多くの技術者・研究者から伺う。本セミナーでは欧米企業との技術相談およびEUプロジェクトをとおして受けた潤滑剤化学に関連する質問事項を整理し、教科書と実用を橋渡しする要点を厳選して解説する。潤滑剤に関する複雑な技術に対して系統的な解説を通して氾濫する情報に対する識別力の養成を目標とする。受講者の対象は開発研究や市場開発など潤滑技術 (トライボロジー) の実務に従事する理工系学部・大学院の出身者とする。

  1. 潤滑剤の分類と組成~分子構造と機能に焦点を当てて~
    1. 分 類:
      1. 用途別
      2. 組成別
      3. 形態別
    2. 潤滑剤:
      1. 潤滑油
      2. グリース
      3. 固体潤滑剤
    3. 基油 (動植物油,鉱油,合成油)
    4. 添加剤 (種類と機能および用途別選定のポイント)
  2. 潤滑剤の使用方法と評価方法
    ~ノウハウからサイエンスへ~
    1. 潤滑モード (ストリベック線図) と潤滑剤の働き:
      1. モデル
      2. 操作条件
      3. 摩擦面の状態と潤滑剤の性状
      4. 泡発生に伴う潤滑不良と対策
    2. 潤滑剤の実用に際しての問題点:
      1. モデルと現実のギャップ
      2. 省燃費油
      3. 長寿命油
    3. 潤滑油管理 (メンテナンス) :
      1. 必要性と基本方針
      2. 劣化要因
      3. 劣化防止
      4. 劣化の判断と更油タイミング
    4. 適切な潤滑剤の選定
    5. 評価方法の考え方
    6. 試験:
      1. ラボ試験
      2. 規格試験
      3. 実機試験
  3. 潤滑剤の歴史と動向
    ~サステイナブル社会へのキーテクノロジー~
    1. トライボロジーの紹介と10 大イベント
    2. 環境規制と潤滑剤成分

会場

江東区文化センター
135-0016 東京都 江東区 東陽四丁目11-3
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受講料

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