本セミナーでは、ホログラフィ技術の基本原理、記録材料および特に最近、エレクトロニクスメーカーを中心に実用化研究が盛んである車載用ヘッドアップディスプレイへの応用の可能性、および技術課題と今後の展望について詳細に解説いたします。
近年、AR/VR技術がさまざまな産業分野に展開されるに伴い、ホログラム技術を絡めたヘッドアップディスプレイ (HUD) やヘッドマウントディスプレイ (HMD) の開発が盛んになってきている。ホログラム技術の歴史は70年以上もあるが、コヒーレンスの良いレーザー光源の出現によって1960 年代に本格的な実用研究がスタートした。当初はグラフィックアートに代表される立体像を記録した製品が中心で、一般的にはこれらのアート作品を通してホログラフィック技術は受け入られてきた経緯がある。70年を超える開発の歴史を経て、POS スキャナーやセキュリティなどの用途を生み出し、最近ではソニー製のスマートアイグラスや米国デジレンズ社の導光板を始めとするホログラム光学素子 (HOE) の応用研究が急激に進展しつつある。 本セミナーでは、ホログラム技術の基本原理や特徴などを紹介し、これらの技術を応⽤したHUDの開発状況および実⽤化の課題、今後の展望について解説する。
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