ヘリウムガス不足の現状、今後の展望、省ガス化および回収技術

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プログラム

第1部 「産業用ガス」、「医療用ガス」の概要、種類と用途展開

(2020年4月9日 10:00〜11:15)

 産業ガスは様々な工業分野で利用されサプライチェーンを支える重要な製品として、医療ガスは患者さんを救うライフラインとして存在しています。これら各種高圧ガスは、安全にご使用頂ける状態で流通していますが、取扱方法を間違えると大きな事故に繋がる危険性を有しています。そこで主な用途と安全な取扱方法等について解説する。

  1. 産業ガスの種類と用途
  2. 医療ガスの種類と用途
  3. 高圧ガスの基礎知識
  4. 高圧ガス取扱の技術上の基準
  5. 高圧ガスの危険性
  6. 高圧ガスに関連する事故事例
  7. 高圧ガスを安全に使用頂くために

第2部 ヘリウムガス不足の現状と今後の展望

(2020年4月9日 11:30〜12:45)

  1. ヘリウムの基礎知識
    1. ヘリウムの物性と主要用途
    2. ヘリウム製造方法
    3. これまでの世界のヘリウム生産量の推移
  2. 今後のヘリウム需給とヘリウム安定供給の取り組み
    1. 今後の世界のヘリウム需給予測
    2. 国内のヘリウム輸入量確保、省ヘリウムの取り組みについて

第3部 ヘリウムガス消費量低減に対応したデュマ法装置とその応用について

(2020年4月9日 13:35〜14:25)

 近年のヘリウムガス供給量不足により、栄養成分分析現場でますます需要が高まる省ガス化・代替ガスの利用に対応したデュマ法装置デュマサームN Proについて解説する。

  1. 背景
    1. ヘリウムガスの市場動向
    2. 栄養成分分析業界の動向
  2. 「デュマ法装置」の概要、装置構成
    1. ゲルハルト社について
    2. ヘリウムガス省ガス化に対応したデュマ法装置デュマサームN Pro
  3. キャリアガスとしてのヘリウムガス低減に向けて
    1. ヘリウムガス低減低減のメカニズム
    2. ヘリウムガス低減の効果
  4. 応用事例、用途展開、今後の展望
    1. ヘリウムガス精製フィルター
    2. アルゴンガスの代替ガスとしての可能性

第4部 液体ヘリウムの製造と取り扱い、管理と安全対策、リサイクル事業例について

(2020年4月9日 14:40〜15:55)

 近年ヘリウムガスの需要は世界規模で非常に増大しており、産出のない我が国においては再利用の必要性は明らかである。本テーマでは、液体ヘリウムの製造と取り扱い方、その管理と安全対策、および安全確実に液化リサイクルを達成するためのポイントを解説する。

  1. 液体ヘリウムの製造と取り扱い
    1. ヘリウムの性質
    2. ヘリウムガスの液化方法
    3. 液体ヘリウムの取り扱い方と利用例
  2. 液体ヘリウムの管理と安全対策
    1. 液体ヘリウムの危険性
    2. ヘリウムガスの回収
    3. 安全対策
  3. ヘリウムの回収リサイクル
    1. ヘリウム回収の重要性
    2. 日本物理学会のヘリウム危機に対する対応
    3. 富山大学におけるヘリウムリサイクル事業の紹介

第5部 高機能膜材を用いたヘリウム回収ガスバッグとその応用

(2020年4月9日 16:10〜17:00)

 希少ガスであるヘリウムガスを回収、再利用することは限りある天然資源であるヘリウムを長期に渡って利用する上で喫緊の課題と言える。本講座では高機能膜材を適用したヘリウム回収ガスバッグの開発背景や、製作方法、仕組みおよび事例等について解説する。

  1. スカイピアの沿革と製品開発
    1. 最初は飛行船製造から
    2. クラレ エバールTM との出会い
    3. 高分子化合物のガスバリア性能
    4. 回収ガスバッグ開発の背景
  2. ガスバッグの製作
    1. 製作工程
    2. 施工法
    3. 社内検査
  3. ガスバッグのコンポーネント
    1. 架台
    2. ガスバッグの仕組み
    3. 安全器
    4. レベル計
  4. 納入事例
    1. 大学、研究機関
    2. 民間企業
    3. トラブル事例

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