第1部 ギラツキ防止・反射防止フィルムの材料設計と定量評価
(2020年4月3日 10:00〜12:00)
ディスプレイの画質品位は人が見る明るさ環境に大きく左右する。そのためディスプレイ表面の光反射を制御することは、重要な技術の一つである。ディスプレイは年々高解像度化が進み、2020年代、テレビは8Kの高解像度の時代である。 しかしながらこの高解像度化により、ディスプレイ表面の反射防止 (アンチグレア) において、ぎらつき (スパークル) が大きな課題となっている。ぎらつきフリーにするためのデバイス・部材開発と品質管理が求められており、ぎらつきの定量評価が不可欠である。
本セミナーではぎらつきの発生メカニズムと要因とぎらつき測定の最新内容と動向に関して紹介する。
- ディスプレイのぎらつきとは何か
- ディスプレイの画質品位
- ディスプレイのぎらつきの見え方
- ぎらつきの発生要因と影響
- なぜ今ディスプレイのぎらつき評価が必要なのか
- ディスプレイの過去から現在
- 最新ディスプレイと今後のトレンド
- ぎらつきの発生メカニズム
- ぎらつきはどのように評価するのか
- 定量化の概要
- 測定方法
- 標準化 (JIS,IEC)
- 測定システムSMS-1000
- 測定データ
- ぎらつき評価の有効性と今後のディスプレイのぎらつき
- 官能評価から科学アプローチへ
- 今後のディスプレイの展開
第2部 モスアイ型高機能反射フィルムの開発とディスプレイ反射防止への応用
(2020年4月3日 12:45〜14:45)
モスアイ型反射防止フィルムは蛾の目を模倣したバイオミメティクス材料であり、表面に微小突起構造を形成したフィルムである。その特徴は可視光全波長域での反射を防止すること並びに角度依存性が少ないことがあげられる。アルミニウムを陽極酸化する際に自己組織的に形成されるポーラスアルミナが曲面上に形成できるという特徴を活かし、大型ロール金型を作製し、ロールツーロールによるモスアイフィルムの連続賦形技術を開発した。
- 現行の反射防止フィルムの課題
- ARフィルムとAGフィルム それぞれの特徴と問題点
- 反射防止としてのモスアイ構造
- 無反射の理由 広範な波長域での無反射特性 角度のついた光に対する特性
- モスアイ構造形成技術
- 自己組織化現象の応用
- 三菱ケミカルでの事例
- 水蒸気キャスト法によるハニカムフィルム形成技術
- 平行光線照射によるマルチシリンダ構造の形成
- 自己組織化を利用したモスアイ金型
- Roll to Roll作製プロセス
- モスアイのその他の特性
第3部 ディスプレイ用ぎらつき抑制アンチグレアコーティング剤の開発動向
(2020年4月3日 15:00〜17:00)
外光の映り込みを緩和するためタッチパネルは、防眩 (アンチグレア) フィルムを使用することがある。アンチグレアフィルムに塗布されたコーティング膜と画素解像度の関係でおきる光干渉による“ぎらつき”が問題視されるようになった。アンチグレアコーティング剤とぎらつきの関係を定量評価結果とともに技術解説する。
- ディスプレイの市場動向
- 視認性を向上させるディスプレイ保護フィルム
- ディスプレイ保護フィルムのトレンド
- アンチグレアフィルムの影響
- ぎらつきとは
- アンチグレアコーティング剤の基礎知識
- UV硬化塗料について
- UV硬化塗料の設計について
- アンチグレアコーティング剤について
- アンチグレアコーティングフィルムの製造方法と特徴
- 微粒子分散法の配合技術
- ぎらつきの定量評価
- 製品化・展開例 (適用用途)
複数名同時受講割引について
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1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
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アカデミック割引
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