本セミナーでは、核酸標的低分子医薬品の設計、X線結晶解析、NMR解析による低分子創薬研究について解説いたします。
また、試料の調製、スペクトル解析からStructure-Base Designの実例を解説いたします。
(2020年3月30日 10:00〜12:30)
核酸を標的とした医薬品 (低分子医薬品および核酸医薬品) 開発は喫緊の課題であるが、タンパク質に比べて核酸の立体構造情報が不足しているために、Structure-Base Designが難しいと誤解されている。本講演では、高度に自動化・高速化された現在のX線結晶解析を基盤とした核酸標的医薬品の設計の基本と実例を紹介する。
(2020年3月30日 13:15〜15:15)
生体高分子の構造および相互作用を解析する手法として、NMRは極めて有用である。特にRNAについては、相互作用による立体構造の変化が大きく、NMR法による解析が必要不可欠である。講演では、RNAをターゲットとした低分子創薬においてNMRがどのように利用できるのか、その基礎から実践的な内容まで、具体例を含めて紹介する。
(2020年3月30日 15:30〜17:00)
核酸は、創薬の標的分子として利用される他に、近年、創薬モダリティの一分類として様々な種類の核酸医薬品が注目されている。核酸の立体構造を用いて医薬品開発を効率良く行うためには、研究者が核酸の立体構造を柔軟にモデリングでき、分子間相互作用を解析できる分子モデリングツールが必須である。統合計算化学システムMOEは、創薬モダリティ支援プラットフォームとして核酸のモデリングや分子間相互作用解析を行うための解析機能を搭載している。ここでは、MOEによる核酸を用いた医薬品設計の事例と今後の展開について紹介したい。
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