本セミナーでは、機能性ポリイミドの分子設計・合成・機能化について基礎から解説いたします。
複素環ポリマーの代表であるポリイミド (PI) は耐熱性、電気特性および機械特性に優れていることから、スーパーエンジニアリングプラスチックとして広く利用されてきた。しかし、近年のオプトエレクトロニクス分野の著しい進展に伴って、さまざまな機能を有するポリイミドが、その要求特性に応じて開発されてきた。 本講演では、機能性ポリイミドをどのように分子設計して合成したらよいのか、またどのように機能化を行ったらよいのかについて、それぞれの機能性ポリイミドの合成と機能設計について平易に解説します。特に、熱特性、可溶性、透明性、屈折性、低誘電性、感光性などの機能性をポリイミドに付与するための分子設計の指針を示します。また、機能性ポリイミドの例として、トリアジン含有ポリイミドを取り上げ、その分子設計および材料設計についても解説します。さらに、複素環ポリマーであるポリベンゾオキサゾール (PBO) やポリベンゾイミダゾール (PBI) の分子設計および機能化についても紹介します。
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