第1部 今後の自動車と求められるプラスチック材料の動向
(2020年1月30日 12:20〜14:20)
パリ協定で約束事であった日本の長期戦略も決められた。また、世界のモーターショーでは次世代車としての電気自動車が花盛りの感がある。今後2050年に向かっての次世代車はどうなるのであろうか。
欧州では2040年までにガソリン車、ディーゼル車は全廃の動きにある。いったいどのようになるのであろうか。それに対してプラスチック材料で求められる姿はどのようなところにあるか。電気自動車には何が求められ、軽量化への取り組みでは何が効果的に役目を果たせるだろうか?CFRPは自動車構造への革命をもたらすであろうか?一方では最も適正な内装材料としてプラスチックに求められることはどのようなところがあるのか?将来をみながらプラスチックへの期待について話してみたい。
- 自動車を取り巻く状況
- 自動車に使われるプラスチックの推移
- モーターショーに見る車の将来像
- 温暖化防止に対する自動車の取り組み
- 世界、日本が目指す温暖化防止への目標
- 温暖化防止への自動車の役目
- 電動化に対してのプラスチックの適用
- リチウムイオン電池へのプラスチック
- 高熱伝導絶縁材料
- 軽量化に対しての高分子材料の役目
- モジュール化へのプラスチック
- CFRPによる軽量化
- マルチマテリアルへの期待と接着剤の貢献
- 内装に使用されるプラスチックへの期待
- 高触感への取り組み
- 美観を演出するプラスチックy
- 付加価値を付加する
- 年の次世代車の本命はどう考えるか
- まとめ (エネルギーは?自動車は?高分子は?)
第2部 自動車分野における高分子複合材料技術動向とマルチマテリアル化展望
(2020年1月30日 14:30〜16:30)
自動車を取り巻く環境の変化を理解し、将来の自動車の姿を予想すると、その構成材料のあるべき姿が見えてくる。
CO2環境問題に対し軽量化は必須でありCFRPを中心とした複合材料やALのような軽量材料が注目される。ただ、2030年以降は、軽量化だけではなく、本格的なLCA対応が急務になると考えられ、天然由来のCNF (セルロースナノファイバー) 複合材料なども注目されるはずである。ただ、単独系の材料では、要求を満足することはできず、適材適所を基調とするマルチマテリアルが極めて重要な位置づけとなることが予想される。その動向と展望をまとめた。
- 自動車を取り巻く環境の変化 (2030年)
- 自動運転の地域社会に適合したモビリティ
- モビリティだけではなく、将来のビジネスモデルに挑戦
- 自動車構成材料の動向
- 鉄はいまだに主要材料
- 軽量材料に注目
- マルチマテリアルによる緊急対応 (~2030年)
- 緊急課題と軽量化
- マルチマテリアルの必要性と現状
- マルチマテリアルの本格的LCA追求 (2030年~ )
- 本格的LCA (CO2排出量低減) の追求
- マルチマテリアルの本格化と課題
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