第1部 精密重合法に基づく新規ポリマーブラシの調製とその構造・物性評価
(2020年3月10日 10:00〜12:00)
ポリマーブラシは機材に対して高分子材料を固定化した次世代の機能性材料であり、様々な分野への応用が期待できる。本講演では、①ポリマーブラシがどの様な材料か、②ポリマーブラシがどの様に調製されるのか、③我々が扱っている最先端のリビングアニオン重合法を用いたポリマーブラシの調製法、④ポリマーブラシの構造・物性およびその応用例に関して述べる。
- ポリマーブラシとは
- ポリマーブラシの調製法
- Grafting to 法 Grafting from 法
- 制御ラジカル重合法を利用したポリマーブラシの調製
- リビングアニオン重合について
- 立体規則性を制御した高分子材料の特徴
- リビングアニオン重合法による立体規則性高分子の調製
- リビングアニオン重合法を利用したポリマーブラシの調製
- フリーポリマーを利用したポリマーブラシの構造解析
- X線回折測定によるポリマーブラシの構造評価
第2部 液晶高分子ブラシの作製と光応答機能
(2020年3月10日 12:45〜14:45)
高密度高分子ブラシは表面開始リビング重合で作成できる。液晶高分子にこの手法を適用した際の特徴を解説する。さらに最近、表面偏析現象と液晶分子の自己組織化作用を利用して、高密度な高分子ブラシを簡便に作製する手法も開発した。液晶や液晶高分子に触れながら、これらの研究背景と研究展開を紹介する。
- 液晶
- 液晶とは
- 液晶高分子
- 液晶の光配向
- 表面光配向
- 最近の展開と応用
- 液晶高分子の表面ブラシの作製
- 高分子ブラシ中の配向特性
- 光配向特性
- 液晶表面配向特性
- 液晶の自己組織化を利用した簡便な高分子ブラシの作製
- 表面偏析
- 自己組織化高分子ブラシの特性
- 側方拡散挙動
第3部 濃厚ポリマーブラシの基礎特性と摩擦表面への応用
(2020年3月10日 15:00〜16:30)
ポリマーブラシによる表面修飾は、新しい機能を付与する技術として注目されている。中でも濃厚ポリマーブラシは、ソフトながら高いレジリエンシーを有しており、極低摩擦を示す材料として、機械の摩擦表面への応用が期待されている。リビングラジカル重合法によって合成された濃厚ポリマーブラシの基礎的な物性および特徴と、摩擦面への展開の可能性について紹介する。
- 摩擦表面へのポリマーブラシの応用
- 摩擦面に求められる機械的性質
- 摩擦・摩耗のメカニズム
- ソフトレジリエントトライボシステム (SRT)
- SRT材料としての濃厚ポリマーブラシ
- 濃厚ポリマーブラシ (CPB)
- CPBの基礎物性
- CPBのマクロな摩擦・摩耗特性
- レジリエンシー向上のための方策
- 軸受等への社会実装の可能性
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