制振工学を振動・音響課題に適用する具体的なアプローチ手法と事例

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本セミナーでは、振動・音響分野の課題と解決の手がかりを、制御工学を活用した具体的な事例・アプローチを踏まえて詳細に解説いたします。

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プログラム

振動エネルギーの挙動から振動騒音や音響の課題を見るアプローチ法を基礎からいくつかの事例を通して解説する。これらを通じて、振動エネルギーを熱に変換する減衰や吸音、その伝達を遮断する振動絶縁や遮音、エネルギーを蓄積する補強や質量・ばね系、相殺するアクティブダンピング等の手法を対象物にどのように組み合わせれば良いかを理解する。同時に、その効果や付加価値だけでなく、質量・コスト増等のデメリットも含める最適化への手法を考え、MBD (モデルベース開発) にも触れる。更に、振動や音響の付加価値や商品価値を高める積極的な音質や情報伝達機能についても言及する。最後に、簡単な課題に取り組み、理解を深めていただく考えております。

  1. 制振工学の概要
    1. 低減による付加価値
    2. 開発プロセスでの位置づけ
    3. シンキングCAEとは
    4. 相反性の克服
  2. 制振手法
    1. 広義の制振と減衰
    2. 動的エネルギーの制御
    3. ダンピング材料とその特性
    4. 粘性と粘弾性
  3. 加振源への対策
    1. エンジン騒音
      1. 燃焼音
      2. ムービングパーツからの騒音
      3. クランク軸の振動
      4. 動吸振器,ダイナミックダンパー
        • クランク軸のねじり振動
      5. アイドル騒音
    2. 電動モーター
    3. 歯車騒音
    4. クラッチ騒音 (アイドル騒音)
    5. タイヤとロードノイズ
  4. 振動伝達部
    1. 振動絶縁手法
    2. エンジンマウント
    3. 排気系
  5. 発音部
    1. エンジンの本体構造
      1. V型エンジンの本体構造
      2. 直4型エンジンの本体構造
      3. トランスミッション箱
    2. 車体フロアー
  6. 遮音処理
    1. 部分遮蔽カバー手法
      • エンジンカバー
    2. 開口部のある遮蔽壁
      • キャブ,車体カバー
    3. フルエンクロージャー手法
  7. 吸音処理‥音場
    1. 吸音特性
    2. 複合壁‥吸音と遮音とマスばね系
  8. 音質デザインと付加価値
  9. 振動騒音低減の課題の検討
    1. 各人のアイディアの作成
    2. グループでの討議
    3. 各人のアイディアの作成⇒提出
    4. 模範解答と解説
  10. まとめ

会場

江東区文化センター
135-0016 東京都 江東区 東陽四丁目11-3
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