ヒット商品開発につながる化粧品パッケージデザインの創出および評価方法

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プログラム

第1部. @cosmeから見る生活者ニーズの最新動向

(10:30~12:00)

 もともと化粧品メーカーで開発に携わっていた山田メユミ (現アイスタイル取締役) が趣味で始めたメールマガジン「週刊コスメ通信」。そのメルマガへ多くの反響が寄せられたことから、化粧品に関する情報を欲しているユーザーが多いと確信し、1999年12月にスタートさせたのが「@cosme」の成り立ちとなります。@cosmeが目指したのは、生活者がありのままの声を発することができ、メーカーというサービス供給者も等しくその声を聞くことができる、そんな公平で中立な『場』を提供することでした。設立から20年が経過したいま、@cosmeには、1,500万件を超える生活者のクチコミが蓄積されています。  本セミナーでは、生活者が何を考え、どんな気持ちでその商品を選んでいるのかを、@cosmeで人気の商品から紐解き、クチコミデータや生活者に対する意識調査を元にご説明します。多くの製品や情報が溢れる現代において、生活者の気持ちを理解することの重要性は増しています。製品開発のヒントに、女性のニーズの理解のために、ぜひご参加ください。

  1. クチコミの役割
    1. 生活者を取り巻く状況
    2. cosmeとは ## cosmeとSNSの違い
    3. 購入後にもみられる@cosme
  2. 生活者が見る商品選択のポイント
    1. 選ばれる商品のヒント (1) 商品のベネフィット
    2. 選ばれる商品のヒント (2) 生活者のインサイト
  3. 生活者の気持ちに寄り添うパッケージとは
    1. デザイン面
    2. 機能面
    3. エコ意識

第2部. 化粧品パッケージデザインがユーザに与える影響とその評価

(12:45~14:15)

 商品パッケージは,店頭に並ぶ商品とユーザの最初の接点であると考えると,そのデザインの重要性は明らかだろう。パッケージデザインには,商品に気づかせたり,記憶させたりする認知機能の他,イメージの付与という役割もある。これは,パッケージデザイン全般にいえることで,もちろん化粧品パッケージにも当てはまる。  本セミナーでは,まず,化粧品パッケージデザインがユーザに与える影響のうち,特に色の効果について紹介する。つづいて,パッケージデザインの印象評価法を紹介し,データをどう取り,分析していくのかを示す。  色の重要性については,現場で培われた経験則に対して,本セミナーによって心理学的根拠が与えられるはずである。加えて,パッケージデザインの分析法,さらには新たなデザイン開発へのヒントも,本セミナーからは期待できる。

  1. はじめに
  2. パッケージデザインの色がユーザに与える影響
    1. 香水の例
    2. 日本酒の例
    3. 色を使う際の注意点
      1. ストループ効果
      2. 色の認知と年齢の関係
  3. パッケージ・容器の印象評価法
    1. 林の数量化理論III類
    2. SOM
  4. ターゲットに合わせたデザイン手法
    1. 有機しょう油パッケージデザインの例
    2. 新規デザイン提案へのヒント
  5. おわりに

第3部. 感性に訴えかける化粧品パッケージ・デザイン手法

~店頭に並べるだけで大ヒットする消費者心理の掴み方~

(14:30~16:30)

 現在の国内市場では、情報爆発や商品のコモディティー化などが進み、ヒット商品が生み出しにくい構造的問題を抱えています。メディアは多様化しテレビCMの効果も薄れてきています。このような時代にこそ、商品パッケージに着目すべきといえます。そのコミュニケーション力を最大限に引き出すことができれば、「店頭に置くだけで売れる」究極の商品開発も夢ではありません。  化粧品業界でコンセプトやパッケージ・デザインなどに活用されるイメージ・モチーフ。講師はそれによりヒットへつながる消費者心理の法則をはじめて科学的に解き明かしました。  当講義では、まずはじめに、ヒットを生み出しにくくなっている国内消費財市場の構造的要因を体系的に理解いただきます。さらに会場でのライブ実験を通じて、皆さんご自身に消費者心理のバイアスを体感頂いたり、具体的な演習などを通じて、そのエッセンスをお伝えします。

  1. 国内市場の構造的特徴
    ~なぜ今、ヒット商品を生み出しにくいのか?~
    1. 情報爆発とコモディティー化現象の意味
    2. 新カテゴリー創造による企業の売上基盤づくりの重要性
  2. 新カテゴリーヒット商品の要因解明
    ~ヒット商品づくりのカギはイメージ・モチーフ~
    1. 成功・失敗事例の紹介
    2. 消費者心理とバイアス (セミナー会場での体感実験)
    3. イメージ・モチーフの効果と法則 (一目で釘付け、興味・クチコミ・記憶を喚起)
    4. 留意すべきイメージ・モチーフの要因と尺度
  3. 商品企画・パッケージデザイン手法の理解と演習
    ~イメージ・モチーフの活用方法を体験的に学ぶ~
    1. 新カテゴリー商品開発の考え方
    2. 考え方のフレームワーク
    3. 新カテゴリー・コンセプトとイメージ・モチーフのアイデア創発の考え方
    4. 消費者効果を高めるためのパッケージ・デザインのポイント

会場

江東区文化センター
135-0016 東京都 江東区 東陽四丁目11-3
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