2019年3月、水素・燃料電池戦略ロードマップが大幅に改定され、より具体的にこれからの日本の水素・燃料電池に関する戦略が明確にされた。一方、世界の動きとしては、35の国や地域・機関等の閣僚等が参加した2019年9月25日の水素閣僚会議では、議長声明として今後10年間の水素ステーションの数や燃料電池システムの台数について世界目標を共有しようとする声明が出された。日本はFCVと共に水素発電に力を入れようとしているが、ドイツでは再生可能エネルギーによって発生した電力の調整用に水素を活用しようとしている。また、中国では水素ステーション数の割に普及効果の高いバスやトラックの導入を推進している。このように、若干傾向は異なるものの一時停滞気味であった水素・燃料電池はここにきてまた活気付き始めている。
本セミナーでは、水素・燃料電池に関した国の戦略、技術要素と課題及び動向、海外の最新動向等、最新の情報を幅広くかつ深く解説する。また、別の視点から見ると、国の施策から企業の動き、そして世界の中の日本の位置付けを一つの流れの中で知ることができるように説明する。
- 日本における水素・燃料電池の全体動向
- 日本における水素・燃料電池の意義
- 水素・燃料電池ロードマップの要点
- 水素・燃料電池関連予算の示すところ
- 定置用燃料電池システム
- 国内における全体像
- 燃料電池の種類と特徴
- 燃料電池の基本原理と構造
- PEFCとSOFC
- エネファームの現状
- 業務用・産業用燃料電池
- 燃料電池自動車と水素ステーション
- 電動化モビリティの課題
- FCVとEV
- FCV普及の現実と目標
- 水素ステーションの方式と特徴
- 水素ステーションの構成機器と役目
- 水素ステーションの課題
- 水素の製造とサプライチェーン
- 水電解装置
- 水素サプライチェーン
- 水素・燃料電池の海外動向
- EUの目標
- ドイツの現状と目標、特徴
- 米国の現状と目標、特徴
- 中国の現状と目標、特徴
- 韓国の現状と目標
- 水素の基本特性と関連法規
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