視覚的価値の制御技術と顔料の基礎

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プログラム

長い間、高分子製品開発の中心軸は強度・耐熱性・経済性の向上に置かれていました。それらの用途展開が飽和に近づいた現在、新たな方向性として “購入動機につながる製品外観の制御技術”に関心が集まりつつあります。民生品領域では関連技術の特許出願が目立ち始めて来ました。  本講座は「高分子製品の視覚的価値をコントロールする技術」という、シンプルではありますが、今まで取り上げられなかったテーマを設定しました。その具現化に必要な多岐に亘る技術と情報を骨格に据えて、プログラムを構成しました。  具体的には、ヒトの心理学と生理学、顔料の化学的な構造と発色の関係性、外観制御のための製造と配合技術などについて、広い分野の相互関連性を解説します。外観を自在に制御する技術を学び、新たな製品開発の一助となることを講義の目的としています。

  1. 視覚のメカニズム および ヒトの感性
    1. 視覚訴求製品が求められる社会的背景
    2. ヒトの色相認知機能と脳の働き
    3. シルクと真珠から学ぶ ”美しい”という感覚
    4. “なんとなく安っぽく感じる外観”の理由
  2. 製品外観に関与する技術の論点
    1. 視覚と可視光定量化の物理学
    2. 微妙な黒色をあやつる技術
    3. 塗装と印刷の本質的な違い
    4. 顔料微粒子化のメリットとデメリット
  3. 外観制御の基本技術
    1. 表面粗度の制御と製造法との相関
    2. 長期的な製品外観変化の予測技術
    3. 誤解の多い二酸化チタンの配合
    4. ゴムの外観に変化を与える要素技術
  4. 顔料の科学的理解と配合の基礎
    1. 顔料の種類と配合特性
    2. 有機顔料の発色原理と化学
    3. 電子論で説明する染料と顔料の違い
    4. 新機軸材料「構造色顔料」の発色機構

会場

連合会館
101-0062 東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
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