IoT技術やグローバル化の進展で開発競争が激化する一方、コストカットの嵐も吹き荒れる現代で、技術者職や研究職に求められているのは「実験を正しく配置し、期待通りの結果を誤りなく確認できる」能力です。しかし、日本では統計学の教育がおろそかにされてきたため、現場の多くの方は苦手意識を持っています。
今回のセミナーでは、そうした「実験を成功させなければならないが、統計学については全くの素人」という方々を対象に、Excelやフリーソフトで具体的な事例を扱うことで、検定や実験計画のツボをわかりやすく解説します。また、実験計画法は、近年、産業界で再評価されている品質工学 (品質管理) の入り口でもあることから、多くの方にとって欠かせないセミナーといえるでしょう。
第1日目 統計学入門 ~確率分布から検定まで~
- 第1部「統計学とは?」
- 記述統計学
- 記述統計学とは?
- バラツキの統計量
- 確率分布
- 確率分布とその種類
- 二項分布から正規分布へ
- 標準化と標準正規分布 (Excelでの演習)
- z分布表の読み方 (Excel関数での演習)
- 不偏推定
- 推測統計学とは?
- 統計記号の使い分け方
- 標本分散の修正
- 自由度とその語源
- Excel分析ツールの設定と基本統計量の計算
- 第2部「標本分布と信頼区間の推定」
- 標本平均の分布 (誤差)
- 標本平均の分布と誤差
- 標本サイズと誤差の関係
- 誤差分散と標準誤差
- 標本平均の標準化
- 信頼区間の推定
- 信頼区間と信頼係数の意味
- 正規分布とz分布による区間推定
- t分布と分布表の読み方 (Excel関数の演習)
- t分布による区間推定 (Excel分析ツール)
- 第3部「仮説の検定」
- 検定の基本
- 検定の概要と手順
- 仮説の設定 (帰無仮説と対立仮説)
- 標準正規分布を使った1標本の平均の検定
- t分布を使った検定 (Excel分析ツール)
- p値による判定と片側検定
- 群の平均の差の検定
- 2群の平均の差の検定の原理と対応関係
- 対応の“ない“2群の差の検定 (Excel分析ツール)
- 対応の“ある“2群の差の検定 (Excel分析ツール)
- 等分散の検定とF分布
- 2群の平均の差の検定の前提条件
- 等分散の検定
- F分布とF値
- F分布表の読み方 (Excel関数の演習)
- ウェルチの検定 (Excel分析ツール)
- 質疑応答と相談会
2日目 実験計画法入門 ~分散分析から直交計画法、標本サイズの決め方まで~
- 第1部「分散分析」
- 分散分析の概要と不偏分散
- いろいろな分散分析
- 対応のない一元配置分散分析
- 対応関係と分散分析の原理
- 変動の計算
- 分散分析とF検定 (Excel分析ツール)
- 対応のある一元配置分散分析
- 対応のある一元配置分散分析の原理
- 標本間 (被験者間) 変動
- 対応のある一元配置分散分析 (Excel分析ツール)
- 対応のない二元配置分散分析
- 交互作用とは?
- 二元配置分散分析の原理 (Excel分析ツール)
- 第2部「多重比較と実験計画」
- 多重比較法
- 検定を繰り返してはいけない理由
- いろいろな多重性調整法
- Bonferroni法の解説 (Excel分析ツール)
- フィッシャーの三大原則
- 実験での成功とは?
- 原則1:繰り返し
- 原則2:無作為化
- 原則3:局所管理
- 完全無作為法か?乱塊法か?
- 第3部「直交計画と検出力分析」
- 直交計画法
- 実験を間引いて効率化する
- 直交配列表の仕組み
- L8表を使った直交計画法 (Excel分析ツール)
- 品質工学への応用 (Excel分析ツール)
- 標本サイズの決め方 (検出力分析)
- 理想的な標本サイズとは?
- 標本サイズを左右する4要素
- 検出力と効果量 (第一種の過誤と第二種の過誤)
- 標本サイズの計算 (G*powerの演習)
- 質疑応答と相談会
配布する書籍
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、
1名あたり 65,000円(税別) / 71,500円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 70,000円(税別) / 77,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 130,000円(税別) / 143,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 195,000円(税別) / 214,500円(税込)
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アカデミック割引
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