グローバル臨床試験を効率化するための臨床試験QMS構築とRBA (Risk Based Approach) の実践

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本セミナーでは、ICH E6 (R2) の目的の一つである「業務効率化」の具体的方法を解説いたします。

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プログラム

ICH-GCP E6 (R2) が2020年1月に施行となる。規制がより厳しくよりむしろ開発業務の効率化にフォーカスされた改訂内容である。改訂の大きな特徴としてQMSの構築とRBAを利用したマネジメントが求められている。その背景として治験の規模、複雑さやコストの増大がある。一方、ISO9000 (基本用語) 、9001 (要求事項) は、ICH-GCP (R1) の品質管理・品質保証の仕組みとICH-GCP (R2) のQMSに影響している。ISO 9000/9001を理解することはICH-GCP (R2) のQMSを理解するには重要かつ近道である。なおICH-GCP (R2) QMSではRBAの取入れを規定している。臨床試験のQMSの実装においては、臨床試験でRBAを利用したマネジメントとは何か、発生したissueがPDCAサイクルの中でどのようなActionにより改善されていくのか。予防としてIssueの蓄積と共有はどうするのか。以上のことは最低限理解が必要である。さらにRBAの一環であるRBM特にCentralized Monitoringはモニタリング業務効率化が期待される。  今回実装に必要なQMSの基本的な考え方、ICH-GCP (R2) が要求する臨床試験のQMS、RBMを含むRBA、 PDCAサイクルで実施される原因分析、CAPA、 Issue management、 Risk managementの考え方とツール等を学んでいただく。最後に臨床試験に求めるQualityとはなにか、また実装に当たっての課題と人材育成についても考察する。ICH E6 (R2) の目的の一つである業務効率化につながれば幸いである。

  1. ISO 9000/9001 (QMS) の概念と要求事項
  2. ICH Quality 9 Guideline (2005)
    • Quality Risk Managementの理解
  3. ICH-GCP改訂の背景 (目的と今後の展開, ICH GCP Renovationの目指すもの)
  4. ICH-GCP (R2) の概要とQMS構築
  5. 日米欧のRBAに関するガイダンス,通知
    • EMA
    • FDA
    • MHLW
  6. 臨床試験おけるQMSの構築
    • QMS体制の確立 (成功させるための意識改革)
    • SOPs (SOP management と必要な手順書)
  7. RBAの実践
    • 重要なプロセス・データの特定
    • リスクの特定
    • リスク評価
    • リスク管理
      • 許容範囲の決定
      • リスク低減計画
    • PDCAサイクル
      • 原因分析 (Root Cause Analysis)
      • 是正措置,予防措置 (CAPA)
  8. Risk Based Monitoring (RBM) の実践
    • RBMの考え方と具体例
    • Centralized Monitoringの実際と効果
  9. Issue management, Risk management
    ~具体例とツールの紹介~
  10. QMSのパフォーマンス及び有効性の評価
    • KRI/KPIの監視,測定及び分析
  11. ICH-E8 臨床試験の質の設計を中心に
    • Quality By Design (QbD)
    • 質に関する重要な要因 – Critical To Quality (CTQ) Factors -
    • 質に関する重要な要因を特定するアプローチ
  12. QMS実装における課題
    ~本当に効率化につながるのか,課題は何か?~
  13. 人材育成
    • QMSの持続のためのRole & Responsibilitiesとモチベーション

会場

江東区産業会館
135-0016 東京都 江東区 東陽4丁目5-18
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