日本の農業は衰退の一途をたどり、平成の30年間で農業就業者は約1/3に激減している。これは国民の食の確保において危機的状況である。農林水産省はその打開策として「スマート農業」を推進している。「スマート農業」とはIoTやロボットなどの最新技術を活用した、超省力・高品質生産を目指した新しい農業形態である。
この講座では、植物・野菜に関する育成手法の基礎知識の習得や「スマート農業」の実践方法を解説する。具体的には、TVの情報番組にも取り上げられた「雷シイタケ」や「LED光トマト水耕栽培」などを例に挙げ、受講者にも役立つ技術を紹介する。
- 現在取り組まれているスマート農業とは
- 社会的環境と技術について
- 農業のデジタル化に向けて
- IoTとドローン通信技術の解説
- 植物、農作物の育成の仕組み
- 求められる育成環境や条件
- IoTによる農業への貢献や農業改革に今必要なもの
- 光合成のための波長分光と光量の算出方法
- 作物育成促進のための音波刺激と音響インピーダンスの関係
- 研究開発の実施例
- 雷撃を用いた椎茸栽培手法
- 人工照明を用いたトマト栽培手法
- ドローンメッシュネットワークの通信方式と農業への応用
- 機械学習を用いたトマト画像からの糖酸度判定と受粉作業
- IoT×農業の展望
- 将来の農業に求められる技術は何か?
- これからスマート農業に取組むためのポイント