ペロブスカイト太陽電池の最新技術・産業化の最新動向と今後の技術展望

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会場 開催

本セミナーでは、低コスト・軽量・フレキシブル等の特長を有し、次世代太陽電池として期待されているペロブスカイト太陽電池について取り上げ、その最新技術や用途開発の最新動向、課題・今度の展望等について、基礎から高効率化・耐久性向上などに関する話題を含めて解説いたします。

日時

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プログラム

最も安価で高効率な結晶シリコン太陽電池が普及する中で有機無機ハイブリッドのペロブスカイト材料を用いる薄膜太陽電池が、シリコンと同等のエネルギー変換効率 (>25%) を達成するに至っている。安価な溶液塗布 (印刷法) を使った低コスト生産ができるほか軽量でフレキシブルな素子の作製にも適するため、太陽光発電用としてのみならずIoT用の光電変換デバイスへの応用も期待される。国内外で10社近くが実用モジュールの開発を行うほか、発電用以外に発光素子 (LED) 、光センシング素子、X線検出素子を含めて産業の応用範囲が広がっている。  本セミナーでは、太陽電池技術の中でのペロブスカイト太陽電池の特徴の位置づけを解説し、実用化の課題である耐久性の強化を含め開発の取り組みを紹介する。  ペロブスカイト太陽電池がなぜ高効率を達成できるのかの原理、ペロブスカイト半導体がほかの半導体に比べて持つ優位点、ペロブスカイト素子の開発が、既存技術との競争においてどのような優位性が有るか、ペロブスカイト以外の材料は可能なのか、などについて理解が得られます。また、光エレクトロニクスの分野において他にどのような応用が可能なのかがわかります。

  1. 各種の太陽電池の特長と変換効率ならびにコストの現状
  2. 有機無機ペロブスカイト太陽電池の原理と性能
    1. 有機無機ペロブスカイト結晶材料の光物性
    2. セル構造と発電の原理と特長
  3. ペロブスカイト結晶層の溶液法による製膜技術
    1. 溶液塗布法
    2. 結晶層を緻密・平坦化する製膜法
  4. 太陽電池の光電変換性能の高効率化
    1. 高効率化を可能にする層構造の特徴
    2. 高い電圧の取り出しを可能にする材料作製
    3. 欠陥の低減による高効率化
  5. ペロブスカイト太陽電池の耐久性の改善
    1. 耐熱性向上のためのオール無機ペロブスカイト組成
    2. 正孔輸送材料の改良
  6. 軽量フレキシブルな素子の開発
    1. TiO2電子輸送層の低温製膜法
    2. プラスチックフィルム素子の作製
  7. ペロブスカイト太陽電池の宇宙産業への応用
  8. 鉛を用いない環境対応型ペロブスカイトの開発
  9. 産業における事業化ならびに特許出願の現状
  10. 今後の課題と市場規模の可能性

会場

江東区産業会館
135-0016 東京都 江東区 東陽4丁目5-18
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