不良や事故・故障などの未然防止の道具としてFMEA・DRBFMがありますが、単にデザインレビューの資料としてコピーペーストして作成することや、顧客要求のために後付けで作成しているなどを含め、そもそもの使い方を間違っていることが散見されます。
FMEAとは、トヨタ流の未然防止手法のDRBFMとは、そして未然防止とは、それらをはっきりと理解することが必要です。
「FMEAをやっているのだけれども効果があがらない」という声もよく聞きます。「過去の事故や不良についてFMEAに記載している」といった間違った認識もあります。重点化できずに広く浅いことや、実施時期も適切でないことから効果がでていないこともあります。本来のあるべき姿、効率良い実施方法について事例を通し解説します。
FMEAの効率化として、インタビューFMEAを提唱しています。日刊工業新聞社の月刊誌「機械設計」にて2016年5月号から9月号まで連載 (本年6月・日刊工業新聞社より書籍出版) 、その内容も含め、解説します。本当に役に立つ、やってよかったというFMEAやDRBFMを効率よく実施しましょう。
- 未然防止活動
- そもそもの未然防止とは
- 未然防止の区分けの必要性
- 故障予測と再発防止
- FMEA・DRBFMがうまくいかない理由、事例
- 未然防止活動に有効な道具
- 効率的な未然防止活動の適用時期
- 重点化実施するには
- インプットの明確化のため
- FMEA・DRBFMの作成
- 設計FMEAと工程FMEA
- FMEA作成手順
- 効率良いFMEAの作成、インタビューFMEAの活用
- FMEAとDRBFMについて
- DRでの有効活用
- 本来のDRとは
- DRの誤解
- DRの分類、明確化
- DRの効率化による未然防止の有効活用とは
- FMEA演習:おかしなFMEAやDRBFMから学ぶ見方考え方
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