本セミナーでは、低コスト・軽量・フレキシブル等の特長を有し、次世代太陽電池として期待されているペロブスカイト太陽電池について取り上げ、その最新技術や用途開発の最新動向、課題・今度の展望等について、基礎から高効率化・耐久性向上などに関する話題を含めて解説いたします。
有機無機ハイブリッドのペロブスカイト材料を用いる太陽電池のエネルギー変換効率は、単結晶シリコンの効率とほぼ同等の25%以上に達しており、安価な溶液塗布 (印刷法) を使った低コスト生産ができるほか、軽量でフレキシブルな素子の製作にも適するため、太陽光発電用としてのみならずIoT用の光電変換デバイスへの応用開発も進んでいる。海外では10社近くが実用モジュールの開発を始めており、発電用以外に発光素子 (LED) 、光センシング素子、X線検出素子を含めて産業の応用範囲が広がりつつある。 本講演では、ペロブスカイト材料の持つ光物性を解説しながら、実用化の課題である耐久性の強化技術を含め、ペロブスカイト光電変換素子の開発の取り組みを紹介する。 ペロブスカイト太陽電池の高効率化と高耐久化の現状について最先端の情報を提供します。またペロブスカイト素子の開発が、既存技術との競争においてどのような優位性が有るか、また、光エレクトロニクスの分野を含めて他にどのような応用が可能かを紹介します。