医薬原薬・中間体、農薬、化成品、電子材料などファインケミカル製品のバッチ生産プロセスは、撹拌槽 (反応釜) を中心とした設備を活用して、反応、洗浄・分液、抽出、吸着、濃縮、晶析、濾過、乾燥などの操作を行い各種製品が製造されている。バッチプロセスは多品種切換え生産で非定常操作で生産が行われており、多くのトラブルが発生している。
本セミナーでは、撹拌、反応、晶析、濾過。乾燥操作について、ラボ実験から実機へのスケールアップの方法を示しつつ、スケールアップの基礎とトラブルを防止するための考え方を紹介する。
- ファインケミカルでのプロセス
- スケールアップと影響因子
- スケールアップと化学工学の関わり
- スケールアップの予測計算
- ラボ・パイロット実験の考え方
- 撹拌技術
- スケールアップで発生する撹拌槽でのトラブル
- ラボからパイロット、実機への装置イメージ
- 撹拌翼のフローパターン
- 撹拌翼の種類
- 撹拌動力Pv 一定のスケールアップ
- 動力数Np の重要性
- ラボ実験のポイント
- 実機撹拌槽の動力数 Np 測定
- 混合速度の影響
- 反応技術
- 反応操作のチェックシート
- 反応熱測定・推算
- 反応トラブル・改善事例
- 晶析技術
- ラボ実験とスケールアップ (冷却晶析)
- 晶析操作と溶解度
- 粒子径制御の晶析事例
- スケーリング発生防止およびその晶析事例
- 濾過技術
- 濾過装置
- 平均濾過比抵抗αav、圧縮性指数n について
- 平均濾過比抵抗αav、圧縮性指数nの測定
- 平均濾過比抵抗αav ,濾過時間θ 算出事例
- 遠心濾過のポイント
- 乾燥技術
- ファインプロセスで使用される乾燥機
- ラボ実験での乾燥データ取得・評価
- コニカル乾燥機の知見
- 乾燥機トラブルと防止対策