本セミナーでは、多孔性シリカ、ゼオライト類、活性炭・活性炭素繊維、多孔性金属錯体PCP/MO など、代表的な多孔体の幾何学的・化学的な構造の制御、多孔体の細孔特性化、用途について解説いたします。
活性炭、ゼオライトなどの多孔体は吸着剤として、物質の分離・精製、気体の貯蔵などに広く用いられています。さらに近年は多孔性有機金属錯体などの新しい多孔体が注目され、これらの応用についても研究がされています。 本講演では、まず代表的な多孔体の幾何学的・化学的な細孔・表面の構造を説明します。そのうえで、多孔体への各種気体分子の吸着メカニズムについて説明します。気体の吸着性は多孔体の細孔構造・表面の化学組成と気体の化学的な性質により決まります。これらを理解すれば、吸着材の選定・設計に役立つでしょう。窒素、アルゴン吸着による多孔体の細孔構造 (細孔径分布・細孔容量) の解析法などについても解説します。