射出成形の基本的な原理は一見単純に思えますが、実際に成形するときには、製品がそったり、寸法が狂ったり、表面に模様が発生するなど様々な不良が発生します。不良を発生させず、良い品質の製品を効率的につくるには、加工の全体像を理解し自分のものとしなければなりません。
本セミナーでは一般的な熱可塑性樹脂におけるプラスチック射出成形から金型の要素機能まで大事な部分を、わかりやすく解説します。成形不良にかかわる部分はサンプルを観察したり、事例を交えてその原因を紹介し、その原因に対応した対策について原理をひもとき説明します。
- 射出成形について
- 射出成形の概要…成形の原理
- 溶かす、流す、固める、取り出すと成形サイクル
- 成形の3要素 (材料、金型、成形機) の確認
- 射出成形機について…成形機の動作の確認
- 金型について
- 基本構造の確認と金型の機能
- コールドランナ
- ホットランナ
- コールドランナ2枚型
- 3枚型
- 成形不良と4分類
- 熱可塑性プラスチックについて
- 熱可塑性プラスチックの溶ける、固まるとは
- 物性不良とその原因
- 成形条件について
- 主要な成形条件と品質
- 外観不良と射出速度
- 形状不良、寸法不良と保圧
- 製品寸法とそのバラツキ
- ヒケ
- ボイド
- ソリ
- ねじれ等
- 樹脂温度や金型温度…外観、寸法との関係と成形サイクル
- 金型について
- 金型の各種要素
- 樹脂を流す機能
- 多数個取りランナ分岐とキャビティ間バラツキ
- ゲート
- ガス焼けとエアベント (ガスベント)
- 樹脂を均一に固める機能
- 取り出す機能
- 突出し (エジェクタ) ピン
- ストリッパプレート
- PL
- アンダーカット
- 金型の剛性