本セミナーでは、車載用電池ビジネスについて取り上げ、自動車業界や部材業界の動きも踏まえつつ、ビジネス動向と技術動向を解説いたします。
自動車の電動化を牽引してきた米国ZEV法規は2018年からの規制強化、2019年からの中国NEV規制、ならびに2021年からの欧州CO2規制によって、自動車業界は研究開発に相当な負担を強いられているます。一方、この流れと連動して、車載用電池は電池各社の戦略的な投資、顧客開拓、新技術開発などによってビジネスを拡大させています。2010までは年頃までは世界をリードしてきた日系勢は、韓国、中国の急速な追い上げにより、グローバル競争力では陰りが出つつあります。しかし、今後大きな期待が寄せられている次世代革新電池としての全固体電池は、研究開発面で主導権を握る日本が世界をリードしています。期待値と同様に解決すべき課題も多く、数年単位の短期間で普及するものではないことから、研究開発投資にも相応な戦略が必要となっています。 現状の電池ビジネス、技術開発動向、そして今後の次世代電池の行方について解説します。また、このたびノーベル化学賞の栄に輝いたリチウムイオン電池との関り、および吉野彰博士とのつながりについても触れてみます。