インバータ駆動モータの絶縁技術と機能性材料の展開

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プログラム

第1部 インバータ駆動モータと ポリマー絶縁材料における絶縁劣化の基礎と評価技術

(2019年12月25日 10:00〜12:00, 13:00〜14:30)

 最新のパワーエレクトロニクス技術による省エネと高効率化に優れたインバータ駆動モータは、産業用だけでなく、ハイブリッドカー (HEV) や電気自動車 (EV) などに用いられ、幅広い市場で普及、拡大している。 しかしながら、インバータから発生する立ち上がりが急峻なインパルス (サージ) 電圧によってモータ内で発生する部分放電 (PD) が絶縁破壊を引き起こすトラブルが発生し、その対策が大きな課題となっている。  車載用モータは小型・高パワー密度化や高電圧化によるパワーアップが開発競争となっている現状の中で、過酷な環境条件下においても、部分放電を発生させないモータ技術が求められている。また、SiCやGaNなどの次世代パワー素子を用いた高効率化と高速スイッチング化は、モータだけでなく、インバータやDC – DCコンバータ – 回路内においてもPDを発生し易くする。  このような繰り返しインパルス電圧で発生する微弱なPDの精度の高い検知方法やPDを発生させないまたは発生しても絶縁破壊しにくいモータ巻線はあるのか、これらの最新の技術トレンドについて本講演で詳しく説明する。  本講演の前半では、PD特性に影響を与える環境要因について知ってもらい、ばらつきの大きいインパルスPD計測のポイントは何かについて解説を行う。 また、後半では、インバータ駆動モータ絶縁に関する国際電気標準会議 (IEC) 規格に準拠した試験方法とその適用例、各部分放電計測センサ、さらに車両用モータの平角巻線の特性とその評価方法について具体的に解説する。

  1. はじめに
  2. 様々な環境で変化するインパルス部分放電現象
  3. 繰り返しインパルス電圧によるモータの部分放電計測法
  4. 車両用平角モータ巻線の特性と部分放電・絶縁評価の方法
  5. 実機モータを用いたインパルス絶縁評価試験の実例紹介
  6. まとめと今後の課題

第2部 機能性接着材料の開発および車載モータ他への展開

(2019年12月25日 14:40〜15:40)

 近年、車の電動化による、接着剤の使用部位が増加しています。そのため、異種材接着、接着に付け加えて別の機能性付与等、接着による接合でしか解決できないケースが増加して、接着剤は求められる機会が増加していると考えます。  本講座では、弊社の車載向けエポキシ樹脂系接着剤、その他接着剤 (変成シリコーン、アクリル系) について、その開発動向、特徴、性能について 講演いたします。

  1. 概説
  2. エポキシ樹脂系熱硬化1液タイプ
  3. エポキシ変成シリコーン系弾性接着剤
  4. その他車載向け製品について
    1. 変成シリコーン系弾性接着剤
    2. アクリル系2液系接着剤

第3部 粉体塗料の熱伝導性、絶縁性と車載用電子部品、モーター周辺への応用

(2019年12月25日 16:00〜17:00)

  1. 粉体塗料の概要
  2. 粉体塗料の特徴
  3. エポキシ系粉体塗料の塗膜性能
  4. 車載モーター部品への応用

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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