製造現場で発生するヒューマンエラーは、時には大きな事故や不良を発生させます。これを防ぐために、多くの製造現場ではミスを起こさない「ポカヨケ」を構築してきました。しかし多品種少量生産のように定型化が困難な現場では、ポカヨケが構築できずヒューマンエラーに苦労しています。このヒューマンエラーは、人間の認知・判断・行動などの特性から生じるため、その特性を理解すれば、ミスの起きにくい作業にすることが可能です。
本セミナーは、この人間の行動特性を学び、受講者もミスを体感することで、ヒューマンエラーの原理を理解できます。そしてミスの起きにくい方法を紹介し、さらに演習にて、ヒューマンエラーを防止する解決策を考えていただきます。
- 製造現場における不良と発生原因
- ヒューマンエラーの分類と発生原因
- 手順の順守とヒューマンエラーの関係
- 不良の未然防止とポカヨケ
- 設計や評価段階でのヒューマンエラーの防止方法
- ポカヨケの考え方、その長所と短所
- 人間の認知特性とヒューマンエラー
- 短期記憶による認知ミス
- なぜ忘れてしまうのか?ワークで体験
- 記憶に頼らない工夫
- 見間違えの原因と対策
- ミスを誘発する配置や周りの情報の影響
- 見間違えを防ぐ方法
- 集中力の低下と見落としの対策
- 流れを断ち切って集中力の低下を防ぐ
- 作業の終わりのけじめで集中力を低下させない
- 目視検査における流出防止の考え方
- 誤操作・行動ミスの原因と対策
- 認知的不協和の原因をワークで体感
- 誤操作防止における指差呼称の効果
- 環境の影響によるヒューマンエラー
- ヒューマンエラーを誘発する組織の問題
- 上司の圧力による誤った行動、コミュニケーションの阻害
- ヒューマンエラーを誘発する組織文化
- ベテランによる手抜き
- ヒューマンエラーを防ぐリーダーの役割
- ヒューマンエラーを未然に防ぐ仕組み
- 4M変更管理と3H管理
- チェックシートの効果をワークで体感