(2020年1月14日 10:00〜12:00)
近年、自動運転を目指して自動車にはミリ波レーダが搭載されるようになってきています。本セミナーでは、ミリ波レーダ、およびその周囲の電磁環境改善に必要な透過材 (透明材料) について、その考え方および設計法を解説します。電波工学を専門としない方々を対象にしており、設計の考え方など基礎事項を理解して頂くことに重点を置きます。若干の数式を使いますが、当日説明しますので、前もって必要とする知識は特にありません。入射電波を全透過させる透過材 (透明材) は電波伝搬を利用するデバイスですが、波動としての電磁波を直接扱うよりも,伝送線路を利用して扱う手法が便利で応用範囲も広くなります。本セミナーでは、この手法の説明を行い、透過材を設計する手法を解説します。 本セミナーでは、層状媒質が全透過を示す条件 – 全透過条件 – について先ず述べ、これらを実現する手法を一つずつ解説します。従来から用いられている低損失誘電体を用いる透過材設計法だけでなく、負の誘電率を示す人工誘電体を導入し、よりアクティブな設計法を紹介します。斜め入射においては、ブリュースター角において全透過条件が成立します。これを考慮した設計を行うと、広角度で透過特性に優れた透過材を実現することが可能です。本セミナーでは単層構造の透過特性シミュレーション、および斜め入射特性シミュレーションを行います (Excel, シミュレーションプログラムはセミナー後配布) 。
(2020年1月14日 12:45〜14:45)
ポリマー鎖中に色素を導入した含色素ポリアニリン類縁体のフィルムは、金属を含んでいないが金属調の光沢を示し、構成色素を変更することで多彩な色調の光沢フィルムを作製することできる。 本講演では、ポリアニリン類縁体の合成、および光学特性、電磁波透過性などの特性について紹介する。
(2020年1月14日 15:00〜17:00)
日本は携帯電話をグローバルスタンダード化できずに、世界に売ることに失敗しました。しかし、5Gと自動運転用のレーダーは高機能が必要なので、この分野では日本の総合力が発揮でき、勝ち目があります。なお。勝つには優れた材料を持ち、その優れた特性を正確に測定する技術が必要です。今回この技術を習得すれば、世界市場へ踏み出せるでしょう。