本セミナーでは、CFRP/金属の成形・接合について基礎から解説し、材料・成形・接合におけるトラブルの原因と対策、研究開発の最新動向を解説いたします。
(2019年11月29日 10:30〜14:10)
CFRPは軽量かつ高強度・高耐食性に優れていますが、金属材料に比べて弾性率や熱伝導率は低く,また材料および製造コストが高く,生産性や再利用性にも課題が多いため,輸送機器や産業機器などへの適用に対して注目は高いですが,そう容易に採用されること難しいのが実情です.そのため,CFRPと樹脂および金属などの異種材との接合によるマルチマテリアル化が不可欠です. 本講演では熱硬化性CFRPの適用事例として金属とのハイブリッド化が有効な産業機器や自動車部材への応用例を紹介します。また、熱可塑性CFRPについては材料や特性、量産化のための様々な製造技術を紹介するとともに、熱可塑性CFRP特有の様々な融着接合法や機械的締結について,欧米での展示会や国際会議等の最新事例を挙げて分かりやすく解説するとともに、演者らが行った研究開発事例を紹介します。
(2019年11月29日 14:20〜15:20)
CFRPに機械的締結が必要な場面、炭素繊維と金属などの電位差により水分などが介在する環境下では電食のリスクが発生し、従来の金属製部品は使えない場合があります。この電食を回避でき、かつ軽量なアルミ合金製ナットを開発しました。そのメカニズムと性能、実用性をご案内いたします。
(2019年11月29日 15:30〜16:30)
航空機や自動車において費用対効果の高い軽量化手法として期待される金属とCFRP等の異種材料接合によるマルチマテリアル化では、腐食せず軽量・安価かつ異種接合材の潜在的強度を生かしきる新たな締結接合技術の開発が望まれています。 そこでエンジニアリングプラスチックを基材とした一方向連続繊維配向の熱可塑性CFRP製リベットと独自の小型サーボプレス機構による荷重、位置を精密に制御したCFRP製リベットの締結接合技術を紹介します。