本セミナーでは、しみ・肌あれ・シワ・保湿に関する効能・効果の評価・計測方法を基礎から解説いたします。
また、抗シワ効能表示に対する厚生労働省の承認についても解説いたします。
美白や肌あれ改善など機能性を訴求したスキンケア化粧品に対する消費者ニーズは高く、数多くの薬用化粧品 (医薬部外品) が化粧品各社から販売されている。 しかしながら、汎用されている有効成分の種類は少なく、消費者の効果に対する満足度が低いのが現状である。 したがって、より高い効果をもつ新有効成分の研究開発が望まれているので、シミや肌荒れを防ぐ薬用化粧品の効能効果に関する試験デザイン、評価方法、改善点などについて紹介する。
本年7月に薬事法で定められている化粧品の効能範囲が改正され、これまでの効能効果に「乾燥による小ジワを目立たなくする」が追加された。これを受け、アンチエイジング化粧品の市場がいっそう活性化することが予想される。 シワに関わる効能を標榜するためには、客観性のある評価法に基づいて、化粧品のシワ改善効果を確認することが義務付けられる。 そこで、本セミナーでは“新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン“に準じたシワ評価法について述べる。 シワ形成のメカニズムとそれに対応する各種有効成分の現状をレビューし、具体的な測定条件・環境や各種測定法による結果の事例を交えながら、アンチエイジング化粧品の開発へ向けた実践的なシワ評価法について紹介したい。
皮膚の保湿剤開発において、化粧品業界の現状として各社が実施している測定・評価方法のアンケート結果を紹介し、その中から最も多く使用されている測定機器の原理と測定方法および測定における注意点をデータを交えながら解説する。 また、保湿剤配合化粧品をヒト皮膚に連用したときの保湿効果について測定事例を紹介し、最近厚生労働省が認可した保湿による抗シワ効果についても触れる。