蓄熱蓄冷および熱エネルギー搬送技術の基礎と最新の研究開発動向

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
会場 開催

本セミナーでは、熱マネジメント技術としての蓄熱・蓄冷技術に焦点を当て、蓄熱・蓄冷技術の基本である蓄熱材料の種類とその具体的な蓄熱・蓄冷技術やシステムの紹介そして最新の技術動向を分かり易く解説し、熱エネルギー有効利用に向けての熱マネジメント技術の習得を目的といたします。
さらに、蓄熱・蓄熱システムの経済性についても言及します。専門知識が無くても、理解できるようにセミナー内容が構成されています。

日時

開催予定

プログラム

最近のネット・ゼロ・エネルギー建物や各種の省エネルギー機器そして環境対応自動車などの普及による温熱・冷熱エネルギー需給バランスの変化、多様な熱エネルギー供給源の最適化に向けての調整、さらに化石燃料利用による環境対策に対応するために、蓄熱蓄冷および熱エネルギー搬送技術に対する期待が大きくなっている。  特に、我が国の民生部門は、最終エネルギー消費の約3割を占め、その増加割合が顕著であることから、調温調湿などの快適性の追求を基本として、省エネルギー、創エネルギーそして蓄エネルギーを主体とするエネルギーマネジメントシステムの推進が重要課題となっている。建築物省エネルギー – 法が施行されて、具体的なネット・ゼロ・エネルギー・ビル (ZEB) や住宅 (ZEH) の構築に欠かせない蓄熱蓄冷技術に対しても新たな展開が期待されている。一方、運輸部門においても、車窓の防曇による安全性や車内空調の快適性の確保を基本として、環境規制や経済性を勘案した上で、その変動性を有する内燃機関排熱や電動車バッテリーなどの排熱を活用した蓄熱蓄冷技術の活用が重要視されている。  さらに、産業部門においても、様々な産業排熱や未利用熱エネルギーの活用から、省エネルギーや創エネルギー機器開発に蓄熱蓄技術や熱エネルギー搬送技術の活用が進んでいる。さらに、熱エネルギー有効利用技術としての蓄熱蓄冷・熱エネルギー搬送技術は、環境親和型省エネルギーに位置づけられる熱マネジメント技術と言える。  本セミナーでは、蓄熱蓄冷・熱エネルギー搬送技術の基礎や蓄熱材料の紹介そして具体的な蓄熱システムの導入事例や採算性などを体系的に説明し、さらに今後の蓄熱技術開発の最新動向にも幅広く言及し、熱エネルギーマネジメント技術としての蓄熱技術の将来像についても明らかにする。

  1. 最近の熱エネルギー活用に対する蓄熱蓄冷技術の社会的動向
    1. 地球環境保全と熱エネルギー需給緩和に向けての蓄熱技術の現状と展望
    2. 建築物や自動車そして各種産業における熱エネルギーの効率的利用に向けての蓄熱技術の現状と展望
  2. 蓄熱蓄冷技術の基礎
    1. 熱マネジメント技術としての蓄熱・蓄冷技術
    2. 蓄熱蓄冷システムの展開
    3. 蓄熱システムのコストと経済性
    4. 蓄熱技術開発の計画フロー
    5. 蓄熱技術に要求される機能特性
    6. 蓄熱材料として具備しなければならない特性
  3. 蓄熱材料の分類と蓄熱システム
    1. 蓄熱材料の種類と分類
    2. 蓄熱技術と伝熱機構
    3. 顕熱蓄熱材と顕熱蓄熱システムの具体例
    4. 潜熱蓄熱材と潜熱蓄熱システムの具体例
    5. 化学蓄熱材と化学蓄熱システムの具体例
    6. 自動車関連の蓄熱システムの具体例
      • 内燃機関自動車
      • 電動車
  4. 熱エネルギー搬送技術と機能性熱流体
    1. 二次冷媒としての機能性熱流体の基礎
    2. 熱エネルギー搬送エネルギーの低減技術
    3. 製氷法と氷スラリーの蓄冷と冷熱搬送技術
    4. 潜熱マイクロカプセルとマイクロエマルションの熱搬送技術
    5. オフラインによる温熱・冷熱搬送技術
  5. 今後の蓄熱・蓄冷システム展開と方向性
    1. 顕潜熱分離型空調システムへの蓄熱蓄冷技術の展開
    2. 最近の先駆的蓄熱技術の展開
      • 固体転移蓄熱
      • 柔粘性結晶化蓄熱
      • 熱弾性蓄熱
      • 光熱変換蓄熱
      • 吸着型蓄熱など

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

受講料

複数名同時受講の割引特典について