海洋プラスチック汚染問題への関心の高まりを受け、欧州を中心とした各国政府は使い捨てプラスチック対策を強化。その結果、食品容器・包装材市場においては、にわかに生分解プラスチックを用いた製品開発競争が激化しつつあります。 生分解性プラスチック、または食品容器・包装に携わる技術者は、現況をどう捉え、どう動くべきなのでしょうか? 本セミナーでは、生分解性プラスチックの基礎研究から技術・事業開発までの実績を有する講師が、海洋プラスチック汚染の現状や使い捨てプラスチックに関する国内外の法規制動向、生分解性プラの研究開発動向、市場開発展望、設計指針等などを余すところなく解説。生分解性プラスチックや食品容器・包装に携わる技術者にとっての一つの指針を提示します。
石油由来の非生分解性プラスチックが本格的に使用され始めて60有余年、今やその廃棄物物処理能力は限界に達する一方、自然生態系を破壊する海洋プラスチック汚染等の深刻な事態を招来している。そうした中で、世界の環境先進地である欧州のフランス等では使い捨て食品容器・包装材は使用後は生ごみ等の有機性廃棄物と共に堆肥化 (再資源化) する法制化の動きが活発化しつつある。また、昨年の世界ラーメンサミットにおいても、使い捨て食品容器の象徴的存在でもあるインスタントラーメン容器を生分解性容器に切り替えるとの歴史的な「大阪宣言」が発せられた。 本講では先ず地球環境・資源・廃棄物問題における正しい理解を出発点とし、その上で生分解性プラの最新技術と市場開発の現状を展望しながら、具体的な食品容器・包装関連製品の設計指針を提示する。産学両分野で30年間、基礎研究から技術・事業開発までの実績を有する世界的第一人者による覚醒のセミナーである。