固有技術に優るとも劣らない共通技術が統計的な素養であり、これを重要視する技術者の育成と、企業風土の醸成が喫緊の課題となっている。実験は問題の解決を目的とし、技術者自身に対して現状より良い結果を期待する。その分野の専門家である技術者は実験結果に予断を持っているが、これが強すぎると正しい結論を導き出せないおそれがある。目的に合致した実験計画と、統計的データ解析が必要となる所以である。
ここでは、データに伴う実験誤差への配慮に始まり、知識ゼロから統計的データ解析を学び、効率の良い実験のやり方と、得られたデータの正しい解析法を修得する。また、効率が高く精度のよい実験計画としては直交実験が知られており、直交表を取り上げ、その実践法とデータの解析方法を解説する。
- 1日目
- 統計的方法に入る前に:概念と事実の違い
- 統計的方法の基礎:事実に基づく統計的な見方・考え方
- データが従っている確率分布
- 統計的推測 (検定と推定) :データから仮説を検証し、平均値を推定
- 有意水準:確率がどれくらい低ければ無視できるのか
- 得られたデータの解析方法 (1)
- 得られたデータの解析方法 (2)
- 2日目
- データの構造:データは要因効果に誤差が加わっている
- 分散分析 (1元配置,2元配置) :誤差に対して要因効果が大きいか否か
- 簡単な直交表実験の体験:上皿天秤の実験で直交表の御利益を知る
- 実験計画法:実験はなぜ計画的におこなうべきなのか
- 直交表実験の計画と割り付け
- 直交表実験データの解析:直交表実験で得たデータの解析方法
- 回帰分析 (相関と回帰の違い) :実験データを関数形で表現して解析する
- まとめと今後へのアドバイス
持参品
本セミナーでは、パソコン実習を行います。
当日はMicrosoft Excelをインストールした ノートパソコンをご持参下さい。
詳細はセミナーお申込み後に、ご連絡致します。
複数名同時受講割引について
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1名あたり 65,000円(税別) / 71,500円(税込) で受講いただけます。
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