第1部. 顔面皮膚温に基づく感性評価と留意点
(2019年12月12日 10:00〜11:30)
顔面皮膚温はサーモグラフィ等を利用することにより、非接触かつ非侵襲的に生理状態を評価可能な生理指標となります。この顔面皮膚温に基づいて感性を評価・推定する方法に関して、生体システムのメカニズムに基づく原理、計測方法、留意点などを概説します。
- 生体システムとその計測
- 顔面皮膚温に基づく感性評価の原理
- 自律神経系活動と皮膚温変動のメカニズム
- 顔面熱画像計測の留意点
- 顔面皮膚温変動の特性と感性評価法
- 鼻部皮膚温に基づく感性評価
- 顔面サーモグラフィに基づく感性評価
- 顔面皮膚温による感性評価に関する最新研究動向
第2部. アイトラッキングと脳波による感性計測の留意点
(2019年12月12日 12:15〜13:45)
請求明細書やダイレクトメールなど、企業から個々人に送付される通知物に対して、伝えたい内容を正確に伝わるデザインに改善するために、視線・脳波計測などの科学的手法を取り入れ、顧客満足度・体験価値すなわちUX(ユーザ・エクスペリエンス)の向上を目指した活動を報告します。
- トッパンフォームズが目指すコミュニケーションデザイン
- 感性解析の重要性
- なぜ意識的な調査だけではなく無意識的な調査が重要なのか
- アイトラッカー計測について
- アイトラッカー各種ツールの特徴
- アイトラッカーでの分析事例
- 感性脳波計測について
- 感性脳波計測ツールの特徴
- 脳波の活用
- 計測箇所と取得できる脳波
- 脳波から感性を読み取る
- 感性脳波計の分析アウトプット例
- 感性アルゴリズムの開発例
- リアルタイムでの感性が見える
- 客観的データの取得
- 言葉にしづらいものの見える化
- アイトラッカーと感性脳波計測を用いた調査事例
- リアルタイムでの感性が見える
- 客観的データの取得
- 言葉にしずらいものの見える化
- 適応領域拡大の可能性について
- 技能伝承やノウハウの形式知化への応用可能性
第3部. 非接触心拍計測とストレス、情動の推定
(2019年12月12日 14:00〜15:30)
心拍変動の周期から、交感神経系の活性のバランスを判断し、ストレス負荷の様子や感情をみることが可能であることから、カメラを用いた非接触の心拍変動計測システムが注目されている。この手法では非接触で行うため被験者に不快感を全く与えることなく計測が可能である。本講演ではRGBカメラからの皮膚色素成分分析法にもとづき、本情動工学を質感工学に応用うる例など実用的な視点で情動工学・肌光学について講演する。
- RGBカメラからの皮膚色素成分分析法とその応用
- ヘモグロビン・メラニン色素成分解析法
- ヘモグロビン・メラニン色素成分解析法と肌質感
- ヘモグロビン・メラニン色素成分解析法による顔面脈波計測
- 情動計測とその応用
- 分光計測と非侵襲生体計測への応用
- 逆光散乱解析法
- 目のクマの解析
- 肌の多層モデルによる炭酸温熱効果モニタリング
- 血行と自律神経に関する計測
- 質感工学 (マーケティング) と情動工学:非侵襲生体計測データの利用
- 主観評価爆発
- 質感工学1.0:次元の削減
~2次元での質感表現と評価モデル~
- 質感工学2.0;クラウドソーシング
~生体計測によるマルチモーダル特徴量とマーケティング活用~
- 質感工学3.0:情動計測によるビッグデータの良質化
~非接触心拍変動計測とストレスモニタリングへの応用~
第4部. ウェアラブル脳波計による無意識情報の計測・評価
(2019年12月12日 15:45〜17:15)
我々はウェアラブル脳波計の開発に成功し、脳波をいつでもどこでも測ることを可能にした。本講演では開発した脳波計を簡単に紹介した後に、無意識の可視化と、それを利用した商品開発につながりうる研究成果について紹介する。
- 脳波とは何か?
- 非侵襲脳機能計測法
- 脳波の限界
- ウェアラブル脳波計の開発
- ウェアラブル脳波計のための電極の開発
- ウェアラブル脳波計のための小型脳波計
- ウェアラブル脳波計のためのヘッドギアの開発
- 様々なウェアラブル脳波計の比較
- ウェアラブル脳波計による無意識情報の計測・評価を目指した研究
- 脳波を用いたニューロマーケティング法
- 脳波を用いたニューロフィードバック外国語学習法
- 脳波を用いた熱中度評価法