リチウム電池輸送の基礎と規制改正動向

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本セミナーでは、リチウムイオン電池の輸送について基礎から解説し、陸・海・空の輸送時の注意点、国内/海外での最新規制動向までを解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 リチウムイオン電池の安全性を巡る国内外の規格・ガイドラインの制定動向と今後の展開

(2019年12月5日 10:00〜12:00)

  1. 安全性、リスクとハザード
  2. 安全性試験と要求事項
  3. JIS規格と電気用品安全法
  4. UN規格と電池輸送
  5. UL規格と製品認証
  6. 廃電池処理プロセスと安全性
  7. (参考) 自動車火災、B787機インシデントほか
  8. 電気用品安全法の運用改定 (2014 – 15)
  9. 用途分野別のUL規格制定 (2014 – 15)
  10. EV電池に関するUNECEの安全性基準
  11. 有機電解液系の発がん性と急性毒性

第2部 リチウム電池と危険物の国際航空輸送

(2019年12月5日 12:45〜14:45)

  1. 電池の変遷からリチウム電池の誕生まで
  2. リチウム電池の国際航空輸送 – 基本的な規則
  3. リチウム電池の事故と罰金例
  4. JAL B787 ボストン空港事故顛末
    1. 年危険物規則書 第60版のリチウム電池に関わる変更点
    2. 年危険物規則書 第61版のリチウム電池に関わる変更点
  5. キャパシターについて
  6. 全固体リチウム電池と締めくくり

第3部 車載用リチウムイオン電池の危険物輸送規則の改正状況と実務対応

(2019年12月5日 15:00〜17:00)

 量産型ハイブリッド電気自動車としてトヨタプリウスが1997年に市販化されて以来、自動車の電動化が急速に進んできた。2010年12月に日産リーフが、2012年にはTesla社のModel Sが市場に投入され、電気自動車 (EV) はニッチな自動車ではなく、メジャーな存在となった。これらの普及を支える電池技術であるリチウムイオン電池は高いエネルギー密度、出力性能により優れた車両性能を実現している。本講座では電動車両の普及の経緯と電池技術の発展の経緯を理解頂きます。 モバイル用から自動車、定置用電源として普及が進んでいるリチウムイオン電池は、危険物輸送規則ではクラス9に分類され、試作品、少量生産品から量産品まできめ細かく規則が定められている。特に国連勧告の「危険物の輸送に関する国連勧告試験及び判定基準マニュアル」に定める輸送試験UN38.3に型式適合することが求められている。電池セルだけでなく,車両に搭載する電池パックも試験適合が求められており、輸送規則と試験マニュアルの要求事項を把握することが開発、生産の技術者、実務者に必要である。 本セミナーでは電気自動車の製品開発、生産に携わる技術者だけでなく、製品の輸送に係る方に電池を搭載した車両、電池パックに係る規則を解説する。  電動車両 (EV、HEV、PHEV) の基本構成と電池技術の概要を理解し、これらの駆動用電池システムの主流であるリチウムイオン電池技術の概要をご説明します。 自動車駆動用電池に関わる規則全般と危険物輸送規則の関係、現在までの規則改定の経緯と輸送実務での留意点をご紹介します。

  1. 電動車両と電池を取り巻く環境と輸送
  2. 電動車両の駆動用電池に対する安全基準の動向
  3. 危険物輸送とは?
    1. 危険物の海上運送
    2. 危険物の航空輸送
    3. 荷送人の責任
    4. 輸送規則違反の罰則
  4. 危険物輸送の国際規則
    1. 危険物輸送に関する国際規則
    2. 電池の輸送規則強化の経緯
    3. 海上、航空輸送における危険物の分類
    4. 危険物輸送規則の自動車への適用
    5. 航空輸送規則の自動車、電池への適用
    6. 海上運送規則での自動車、電池への適用
    7. リチウムイオン電池に係る消防法
  5. リチウム電池輸送に関する国連勧告
    1. 国連勧告の改定経緯
    2. 輸送試験UN38.3の制定経緯と概要
    3. Test Summary (試験結果要約) の要求
  6. 各国の輸送規則
  7. まとめ
  8. 質疑応答

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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