本セミナーでは、メタ・サーフェスの基礎、応用および最新技術の動向について、わかりやすく解説いたします。
メタ・サーフェスは、自然界には存在しない反射特性を持つ人工表面であり、その表面に入射した電磁波の反射位相および反射振幅を任意に制御可能な特徴を有しており、アンテナ・電波伝搬、マイクロ波領域をはじめとして様々な領域での応用が検討されています。 本セミナーでは、メタ・サーフェスの定義から始め、メタ・サーフェスを理解するために必要な基礎知識について概括します。次に、周波数選択板を用いたメタ・サーフェスを取り上げ、光学近似理論を用いたメタ・サーフェスの最適設計法を紹介するとともに、この設計法を用いて、人工磁気導体の低姿勢設計、完全磁気導体特性や電波吸収特性を有するメタ・サーフェスの設計、また偏波変換や反射角制御の可能なメタ・サーフェスの設計について具体的に明らかにします。さらに、これらの特異な反射板の技術をアンテナ・電波伝搬に適用した例について紹介するとともに、メタ・サーフェスに関する最新の技術研究動向を明らかにします。 本セミナーで述べるメタ・サーフェス技術が、次世代ワイヤレスシステム実現のための基盤技術として、新たな応用面で更なる発展を遂げるきっかけとなることを期待します。