ナノ粒子は凝集や劣化しやすい。また、毒性を持つものもある。その凝集や劣化の防止および毒性の軽減のための方法の一つとして、ナノ粒子を他の殻で覆う方法、すなわちナノカプセル化が挙げられる。一方、ナノカプセルの実用化の観点から、ナノカプセルを大量に作製する必要があり、その作製法として液相でのプロセスが望ましい。
本講演では、ナノ粒子の形成メカニズムの解説からはじまり、これまでに本研究グループが開発した液相プロセスによるナノ粒子およびナノカプセルの作製の実例について紹介する。
- はじめに
- ナノ粒子の形成メカニズム
- ナノ粒子の分散と凝集
- ナノ粒子およびナノ粒子担持型複合体の作製例と応用例
- 金属Cuナノ粒子
- Cu2Oナノ粒子
- CuOナノ粒子
- Pdナノ粒子担持ZnO粒子
- Auナノ粒子担持ガラス
- ナノカプセルの作製例と応用例
- はじめに
- ナノ粒子の分散安定化法
- ナノカプセル化の効果
- ナノカプセル化の実例
- Ag/SiO2ナノカプセル
- Co/SiO2ナノカプセル
- 蛍光ビーズ/SiO2ナノカプセル
- SiO2/TiO2ナノカプセル
- ナノカプセルの応用例
- AgI/SiO2ナノカプセルの合成とX線造影特性
- Au/SiO2ナノカプセルの合成とX線造影特性
- Gd化合物/SiO2ナノカプセルの合成と核磁気共鳴造影特性
- QD/SiO2ナノカプセルの合成と発光造影特性
- まとめ