塗布・乾燥のレオロジー

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本セミナーでは、塗布・乾燥・レオロジーについて基礎から解説し、溶液中での粒子の構造形成や、溶液が塗布膜として乾燥する過程への影響等、レオロジーの観点から粒子分散液の成膜プロセスを解説いたします。

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プログラム

粒子分散液の塗布乾燥により様々な薄膜製品が作られ、薄膜内部における粒子の分散・凝集状態の制御が求められています。しかしながら、高密度充填化、成分偏析回避、クラック抑制など様々な要求を同時に達成することには多くの困難が伴います。これらを理解するためには、乾燥に処する粒子分散液の内部構造を理解し、乾燥中における塗布を適切な手法によりモニタリングすることによって内部構造がどのように変化するのか明らかに必要があります。  本講座では、不透明な粒子分散液にも適応可能な粘度や粘弾性などのレオロジーの観点から溶液中で粒子がどのような構造を形成するのか、それが塗布膜として乾燥する過程にどのように影響するのかを概説します。そして、主に「粒子充填化」「表面構造形成」「乾燥応力」に着目して、粒子分散液の内部構造や乾燥条件が薄膜形成過程に与える影響に関して実例を示しながら紹介します。

  1. レオロジーを利用した粒子分散液の内部構造解析
    1. 粒子分散液の内部構造と粘度
    2. 凝集・分散と粘度変化
    3. 粒子間距離の影響
    4. 粒子が形成する内部構造と粘弾性
    5. チクソトロピーモデルによる凝集状態の定量評価
  2. レオロジーを指標としたスラリー内部構造評価
    1. 粒子分散液のスピンコートプロセス
    2. 沈降性粒子分散液の粘度測定と凝集評価
    3. 燃料電池電極スラリー分散過程のレオロジー解析
    4. リチウムイオン二次電池電極スラリー分散過程の粘弾性解析
  3. 粒子分散液塗布膜乾燥プロセスの評価手法
    1. 塗布膜乾燥プロセスの概要
    2. 粒子分散液乾燥プロセスにおける注意点
    3. 塗布膜乾燥プロセス評価手法の紹介
  4. レオロジーを活用した塗布膜乾燥プロセス解析
    1. 膜厚変化を利用した乾燥過程の解析
    2. リチウムイオン二次電池電極スラリーの塗布膜乾燥過程
    3. 表面散乱を利用した表面構造変化の解析
    4. ゲル化粒子分散液の粒子充填過程解析
    5. カンチレバー法を用いた乾燥中の応力変化測定
    6. 応力変化に対する粒子凝集性の影響

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

受講料

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