本セミナーでは、塗料・塗膜における変色、クラック、強度低下、密着性不良などを引き起こす劣化現象や不具合の原因について解説いたします。
また、屋外暴露や促進試験の現状と課題、塗料・塗膜・コーティング膜におけるトラブルを評価・分析するためのノウハウについて詳解いたします。
IT技術やナノ・テクノロジーのもとで科学技術が急速に進歩し、それとともに塗料や塗装を取り巻く技術も高度化、かつ広範囲に細分化されています。 先ず、塗料-塗装-塗膜の各工程で、どのようなことに注意しなくてはいけないか、塗料・塗膜の専門家だけではなく、これからこの分野に関わる方にも入門的な基礎をやさしく解説します。各塗装系 (表面処理、化成処理、電着塗装、中塗り塗装、上塗り塗装) に関して、ポイントになる部分を学ぶことで今まで気付かなかったところ、例えば塗料や塗装工程の特徴を理解できます。塗装系を把握すれば、それぞれの塗膜の役割が明確になります。そして塗膜の性能評価法に至るまでのプロセスを考え、知識を整理し再構築することを目指します。 次に、劣化現象のひとつである塗膜の耐候性について考えます。実曝試験や促進試験の具体的な方法やその評価法について整理し、その基礎から運用上の課題まで、技術者が知りたいことを含めて解説します。また、関連した塗料/塗膜の分析評価技術は、製品管理だけではなく、塗料の設計指針、他社品分析、クレーム対応など様々な場面で重要です。特に、塗膜欠陥はあってはならないものです。この塗膜欠陥に対して、実際に解析するための試料作製、分析機器選択や考え方について、実例を挙げて解説します。