本セミナーでは、エポキシ樹脂とその硬化剤の基礎から解説し、エポキシ樹脂配合を設計するにあたって有用な分析手段、反応解析法、組成 – 物性 – 特性との相関関係などを具体例を挙げて詳説いたします。
(10:00~11:10)
エポキシ樹脂硬化物の物性は用いる硬化剤によって大きく左右されるため、それぞれの用途に相応しい樹脂設計は、非常に困難になっている。本セミナーでは、エポキシ樹脂並びにその硬化剤の基礎的な知識を提供する。
(11:20~12:30)
エポキシ樹脂硬化剤として使用される酸無水物の種類と特徴、配合比率や硬化条件の最適化について概説し、耐熱性・耐湿性・不揮発性などの物性改良に取り組んだ実例を紹介する。
(13:10~14:20)
フェノール系硬化剤を用いたエポキシ樹脂硬化物は、耐熱性・耐加水分解性・耐薬品性等に優れることから古くより電気・電子絶縁材料用途で広く使用され、これまで様々な種類のフェノール系硬化剤が開発されてきた。本講演では、フェノール系硬化剤に関する基礎的な知見から樹脂構造に起因した硬化物の特徴等について解説する。
(14:30~15:40)
エポキシ樹脂製品においてアミン系硬化剤の適用範囲は非常に広いです。ホームセンターで販売されているような一般的なエポキシ接着剤にはアミン系の硬化剤が使用されていますし、航空宇宙関連の用途でもアミン系硬化剤が多く使用されています。アミン系の硬化剤は大きく分けて脂肪族と芳香族に分けられますが脂肪族は室温硬化が可能な事より加熱が出来ない用途で広く使用され、芳香族は耐熱が要求される用途にニーズがあります。また混合を必要としない一液性の製品の多くもアミン系の硬化剤を中心として処方が組まれています。 本講義は使用されているアプリケーションからアミン系硬化剤の種類と特長を十分理解してもらいエポキシ変性の設計の幅をさらに広げてもらう事を目的として構成しています。
(15:50~17:00)
エポキシ樹脂は一旦硬化すると三次元架橋構造を形成して不溶・不融性固体となるため、その解析に適用できる手法は非常に制約される。 そこで本講では、まず、不溶性架橋高分子にも適用できる熱分解ガスクロマトグラフィー-質量分析法 (GC-MS) の手法を概説し、この方法を用いたエポキシ樹脂の組成分析や硬化反応解析について、具体例を示しながらのべる。また、近年高分子試料の解析にもかなり使用されるようになってきた、マトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析法 (MALD-MS) について、その原理と特徴を説明し、さらにこの方法によるエポキシ樹脂初期硬化反応生成物の解析、および超臨界メタノール分解とMALDI-MSを組み合わせて硬化反応過程を追跡する方法についても紹介する。
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