Utracki の試算によれば、「新規高分子材料の開発研究」には開発費用として1500万ドルが必要であり、パイロットプラントまで含めると1億5000万ドルもの費用が必要と推察されている。一方、機能性賦与に既知ポリマー利用を利用する“ポリマーブレンド”技術を用いた場合、その開発費は200万~300万ドルと試算されており、費用対効果が高い材料開発が可能と推察されている。そのため、今まで数多くのブレンド材料が研究され、開発されてきたが、これからは従来の機能に「+1 (プラスワン) 」した新たなポリマーブレンド材料が望まれている。
本セミナーは、従来のポリマーブレンドに関する基礎的内容から相容化剤を用いた成形加工技術への応用に至る幅広い技術体系を俯瞰し、今後の新たなポリマーブレンド、さらにはコンポジット材料創成に向けた知見の習得を目指すものである。
- ポリマーブレンド・アロイにおける構造制御メカニズム
- ポリマーブレンド・アロイの相分離構造の特徴
- “混ざる、混ざらない”は何が決めているのか?
- 非相溶系の分散メカニズム – モルフォロジーの制御と界面張力の制御 -
- RP法によるPP/PA/相容化剤ブレンド材料の物性改質効果
- RPにおけるブレンド原料投入時期の違いによるPP/PA系材料の力学特性
- PP-g-MAH相容化剤におけるPP分子量とマレイン酸変成量の影響について
- PP/EVOH系ブレンド材料のモルフォロジーとガスバリア性に関する研究
- PP、EVOHの特徴
- ホットプレス法により調製されたブレンド材料の力学物性とガスバリア性
- ブロー成形法により調製されたブレンド材料の力学物性とガスバリア性
- セルロースナノファイバーの表面処理とPLA系コンポジット材料の物性改質効果
- セルロースナノファイバーの表面処理によるPLAの物性改質効果
- 複合則による熱膨張係数とCNF分離状態の考察
- カルド/非カルドの違いによるPLA物性改質効果への影響
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